ヘコまされた被害者&その家族を盛り上げる委員会弁護士の日記

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DV被害者はなぜ逃げないのか~学習的無力感(自ら学んだ孤立無援状態)

2014年04月29日 22時00分59秒 | 相続
 今日は,性暴力救援センター全国研修会で,なぜDV被害者が加害者から逃れる機会がいくらでもあるのに逃れずに殺されたりするのか,について学びました。それは,被害者がLearned Helplessnessという状況,つまり,長期にわたって、ストレス回避の困難な環境に置かれた人は、その状況から逃れようとする努力すら行わなくなってしまう状況に陥っているからだということです。
 これを巧妙に使ったのが,少し前に世間をにぎわした兵庫県A市の事件だったのです。
 では,被害者を支援しようとする者はどうしたらよいか,です。
 これについて,今日,講演された田中究医師は,被害者に対し,声かけを絶やさないことだとおっしゃいました。
 私も,少し状況は異なりますが,交通犯罪の被害者遺族(大学生の息子を殺されたお母さん)から相談受けて,またそのお母さんから連絡があるはずが,何の音沙汰もなくなってしまったケースに関わっています。もしかすると,このお母さんも,この学習的無力感に陥っているかもしれず,明日にでも,こちらから声掛けをしてみます。
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性暴力救援センター全国研修会@大阪

2014年04月29日 06時42分02秒 | 相続
 今日は,大阪の阿倍野区民センターで開催される性暴力救援センター全国研修会に参加します。http://kokucheese.com/event/index/158651/
『10:30~12:30
    基調講演 「暴力によるマインドコントロール 
            ~性暴力・DVによる支配が、当事者に及ぼす多大な影響~」
            <講師> 田中究さん 神戸大学医学部附属病院 精神科神経科医師 
13:30~17;00
    シンポジウム「性虐待被害当事者にとって必要な性暴力救援センターとは~その求められている要件を検討する~
            <シンポジスト>
             山本恒雄さん 日本子ども家庭総合研究所 子ども家庭福祉研究部部長
             岡本正子さん 大阪教育大学教育学部特任教授、児童精神科医師 
             加藤治子さん 「性暴力救援センター・大阪(SACHICO)」代表

*講師紹介*
田中 究さん
神戸大学大学院医学系研究科精神医学分野 准教授。神戸大学医学部附属病院 精神科神経科医師。
1984年徳島大学医学部医学科卒業後、神戸大学医学部精神神経科、兵庫県立こども病院精神科、沖縄県八重山病院精神科を経て1995年より神戸大学大学院医学研究科。専門は、精神病理学、児童青年期精神医学、精神療法。子どもから成人まで広く精神科医療に関わり、現場の最前線にたって、臨床実践・研究を重ねている。
山本 恒雄さん
日本子ども家庭総合研究所 子ども家庭福祉研究部 部長。臨床心理士。  1975年~2008年まで、大阪府児童相談所(現子ども家庭センター)に心理判定員(現児童心理司)、青少年相談担当児童司、健全育成課長、次長兼虐待対応課長として勤務。2008年より現職。主な研究分野は子ども家庭福祉・児童福祉ソーシャルワーク・児童虐待・性的虐待・DV問題など。
岡本 正子さん
大阪教育大学教育学部特任教授、児童精神科医師。
大阪府立精神医療センター松心園、大阪府心の健康総合センター、大阪府子ども家庭センター等を経て平成15年から現職。家庭内性暴力被害児童の施設ケアや家族支援等に関する実践研究を行ってきている。
加藤 治子さん                                    
「性暴力救援センター・大阪(SACHICO)」代表。阪南中央病院 産婦人科医師。「女性の一生を生活背景も含めて診ることのできる科」を目指し、診療現場でDVや性暴力被害者と接する中で、性暴力は人権問題であり、医療問題と認識。2004年から「はるウィメンズクリニック」をウィメンズセンター大阪内に開設。2010年4月に日本で最初のワンストップセンターとして「性暴力救援センター・大阪」を開設。

 要するに,みんなで性暴力被害者のためのワンストップ救援所をいかにして作っていくかを考えるのです。
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御室八十八ヶ所霊場巡り

2014年04月28日 21時04分09秒 | 相続
 仁和寺のホームページによると『御室八十八ヶ所霊場と呼ばれる巡拝コースで、文政10年(1827)当時は本四国(四国八十八ヶ所)への巡拝が困難であった為、時の仁和寺29世門跡済仁法親王の御本願により四国八十八ヶ所霊場のお砂を持ち帰り、仁和寺の裏山に埋め、その上にお堂を建てたのが御室八十八ヶ所霊場の始まりです。約3kmにわたる山道に、お堂(札所)が点在し、それぞれのご本尊・弘法大師をお祀りしております。参拝道は自然があふれ、小鳥のさえずりや、四季の草花を楽しむことが出来ます。また途中、眼下に広がる京都市内の眺めは素晴らしく、晴れた日には遠く伏見まで望むことができます。約2時間あれば十分参拝出来る手頃なコースとなっていますが、所々足場が悪い所もございますので、くれぐれも無理のない巡拝をお願い致します。』とのことです。
 この霊場を昨日,巡ってきました。
 もうちょっと手入れをして,大々的に宣伝すれば,竹田城をしのぐ観光名所になる可能性があると感じました。ただし,何らかのご利益(りやく)は全くありません,これは断言できます。
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津波シンポジウム

2014年04月26日 07時03分37秒 | 相続
 今日は,下記のイベントに参加します。
 河田教授のお話が,今,私に関わっている福島原発事故損害賠償請求訴訟に参考になれば,と思います。
 『シンポジウム「津波から人命を守る」
日時 :平成26年4月26日(土)13:30~17:30
会場 :兵庫県立美術館ミュージアムホール
    神戸市中央区脇浜河岸通1-1-1
第1部:「津波想定区域における地価の状況(和歌山県・徳島県・高知県視察に基づく報告)」
    近畿不動産鑑定士協会連合会危機管理対策委員会
第2部:講演「津波想定の最新情報とその影響・対策」
    人と防災未来センター長・関西大学教授 河田恵昭
第3部:パネルディスカッション「いかにして津波から人命を守るか」
    パネリスト 人と防災未来センター長・関西大学教授 河田恵昭
           高知県危機管理部 副部長 酒井浩一
           和歌山県串本町 総務課副課長 濱地弘貴
           関西広域連合会 広域防災局 防災計画参事 藤森龍
     コーディネーター 阪神・淡路まちづくり支援機構 事務局長 弁護士 津久井進』
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医療過誤裁判の実際

2014年04月25日 16時01分05秒 | 相続
 医療過誤裁判だけではなく,すべての裁判にも当てはまることですが,正しいことを言っている方が必ず勝つわけではありません。なぜなら,裁判とは証拠に基づいて事実を認定するので,肝心の証拠がなければ,事実を立証しようがないからです。
 今,私が関わっている事件では,患者(被害者)に協力してくれるはずの医師(協力医)の支援が得れずに,苦境に陥っています。
 これまで他の弁護士に協力医候補者との対応を任せていたのですが,これからは私も,できる限りのことをしてみます。
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カネボウ化粧品白斑被害事件~お金じゃないが

2014年04月24日 14時50分23秒 | 相続
白斑被害4人が提訴 カネボウに損害賠償請求 広島(朝日新聞) - goo ニュース
 カネボウ化粧品の美白化粧品で肌がまだらに白くなる「白斑」の症状が出た事件,また,被害者が裁判所に訴えました。
 美しくなろうとして使った化粧品で,逆に醜くなるというのは,被害者にとっては痛恨の事態で,その辺りの心情を加害会社は理解すべきです。
 今後,各地で訴訟が提起されるとなると,企業イメージのダウンなど,回復しがたい損害を会社にもたらすことなどもよく理解して,被害者と示談していくべきでしょう。
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福島原発事故損害賠償請求訴訟(大阪地方裁判所)第1回裁判の日

2014年04月24日 05時46分59秒 | 相続
 昨年,9月17日に国と東京電力に対して訴えた訴訟の第1回裁判ですが,まだ開かれていません。いったんは,6月中旬にようやく決まった,と思ったら,いろいろあって,また延びそうです。
 もしかすると,裁判所の夏休み(=夏期休廷期間)明けの8月下旬になるかもしれません。
 私としては,準備期間を十分にもらえたのだと前向きにとらえて頑張ります。
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新しい名刺

2014年04月23日 10時51分42秒 | 相続
 私がデザインして,新しい名刺を作りました。
 裁判所と検察庁,そして弁護士に配布するためのものなので,落ち着いた感じのものを目指したのですが,できあがった実物を見てみると,ピンとこない,インパクトゼロのものでした。
 名刺って,小さな紙きれですが,それ自体が一つの小宇宙のようで,奥が深いです。 
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奇跡は起きなかった

2014年04月22日 13時41分02秒 | 相続
沈没事故の死者106人に=航海士ら、きょうにも逮捕―船内捜索を加速・韓国(時事通信) - goo ニュース
 この事件に関して,船室から数十人が生きて見つかった,というニュースを待っていたのですが,現実は厳しいようです。
 この事件,「沈没事故」,と言われていますが,航海士らの操船のミスと乗務員による避難誘導がなかったことが重なった「犯罪」です。
 大韓民国による被害者遺族への物心両面のケアを期待します。
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低線量被ばく問題勉強会~しきい値無し直線仮説

2014年04月22日 05時40分05秒 | 相続
 今夜は,私が関わっている福島原発事故損害賠償請求訴訟に関連して,低線量被ばく勉強会に参加します。
 低線量被ばくの問題は,今回の訴訟とは直接には関係がないのです,実は。というのも,今回の訴訟では福島原発事故で被ばくした,その損害の賠償を請求しているわけではないからです。
 しかし,チェルノブイリ原発事故のその後の影響を見てもわかるように,それほど遠くない将来,被ばくの影響は出てくる可能性があるので、もう一度,この問題を勉強しておきたいのです。
 いずれにしても,この低線量被ばくの問題は,結局は,放射線の被ばく線量と影響の間には、しきい値がなく直線的な関係が成り立つという考え方(「しきい値無し直線仮説」)が正しいのか,という問題なのです。
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