京都のディラーの社長F氏のお招きに甘えて、北山と河原町のサロンを見学してから、木屋町へ。
このあたりはやはり京都の風情で、しっとりと趣があります。
緑の多い北山は大好きで、植物園や北山通りのおしゃれなお店に、憧れて学生時代によく遊びに来ました。あいにくの雨でしたが、1・2階がブテックで、3階にサロンとCAFEを併設されています「トランク」さんというサロンにお邪魔して、お店を見せていただき、カフェでお茶をいただきました。
次に、河原町の近くのサロンでお花屋さんとサロンを併設されています「カドリエ」さんの両サロンを見学させていただきました。お花屋さんといっても、かなり本格的に有名なホテルや老舗旅館に活け込みなどもされておられるそうです。教室やネットでの販売など手広く他業種とコラボしていかれておられるのがすごい。
そのあと、雨の中を車で木屋町に移動。細い路地を歩いて目的の和食のお店「かくれ」に向かいます。
雨だというのに、観光の方、とくに外国人の方の多さが目に付く。通りには、町屋を改築した和食のお店やレストラン、カフェなどが立ち並んでいますが、石畳の感触が古の古都の雅を伝えてくる感じがします。きっと外国人の方には、町自体がディズニーランドのようなアミューズメントなイメージで不思議な感覚を受けられるだろうなと思います。灯篭や、ちょうちんやよしずばりの軒やすだれや、その奥の屏風と花瓶にいけられた花々の醸し出す雰囲気が人を引き付けて離さない。
たくさん並ぶお店のひとつ、靴を脱いで奥の座敷へ。
つきだし、お刺身、鮎の焼き物のあとに鱧のお鍋が。
最後に、メロンと自家製のゼリー。
大皿に薄作りで盛り付けられた鱧が美しい。味もさることながら、見せ方という点で、秀逸だ。京都という土地は人々や店々が努力し、切磋琢磨して京都らしさとその古のロマンを演出している。湯葉やレタスが脇を固め、松茸が鱧と出会う。うまいな。
〆は、やはり雑炊とうどん。
12時近くというのに、北新地と同じように先斗町や木屋町は人が絶えない。
結界をはって、人を酔わせ、引き付け惑わせる街、京都。勉強も含め、また近いうちに訪れたいと思わせるのです。
□■□ANTENNE SUR VOGUE
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