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丸の内 明治生命館(1)

2011年11月14日 | ★ヴォーリズ&その他近代美建築(東日本)





さて・・・三菱一号館から皇居側に進むと見えてくる建築。 
様式建築の傑作と言われ、昭和の建築として初めての国の重要文化財。

1934年(S9)に完成した明治生命館。
当時の建築界重鎮、曾禰達蔵が建築顧問となり、
当時の東京芸大の教授、岡田信一郎の設計。 

岡田信一郎は、大阪の中之島の公会堂を出世作とし、
東京の鳩山会館、歌舞伎座などの建築にも深く関わっています。
歌舞伎座の建築と同じようなスタイルで、
滋賀県びわ湖の畔に、旧琵琶湖ホテルも建築しています。
(先日、出かけてきましたので、またUPします。)

が、この明治生命館の起工まもなく、病に伏し、
一緒に設計に参加していた、、実弟、岡田捷五郎が後任となり完成させました。
岡田信一郎は、明治生命館の完成を見ずに急逝しています。

様式建築の傑作と言われるように
建物の下から屋根の上まで、古典主義様式で埋め尽くされています 



今でも平日は明治生命のお客様相談センターとして使われ、
土日曜日に一般に公開されています。

見学は2階から、入るなりものすごい豪華さに圧倒されます。 
オフィスビルならではの、どっしりとした格調高い雰囲気。
壁や柱などは、イタリア産の大理石が数種使われています



会議室。 

どの部屋にもマントルピースが設置されていて、
そのデザインが、とても素敵なのですが、
機能的には、暖房、というより、空気の排気口として用いられていたそうです。
ファイヤースクリーンのようなものが、がっちり嵌めこまれています。 



役員向けの食堂配膳室。
ダムウエイターの雰囲気も、なんだかレトロで素敵。

役員向けの食堂。
三連のアーチがつらなり、アーチにも素晴らしい装飾が施されています。 

 

食堂のマントルピース。

執務室。 



優雅な装飾と、すっきりとした直線のバランスが素敵。 

 

応接室① 

こちらの応接室は、少し女性的で明治生命館の中で、
一番お気に入り 

明治生命館で使用されている家具は、ほぼ当時のものが使われています。
インテリアコーディネーターの草分け的存在と言われる、
梶田恵のデザインです。デザインだけでなく、自ら製作した家具もあるそう。 



明治生命館の設計者、岡田信一郎との緊密な連係で
各部屋の様式、スパニッシュ式、イギリス式、ルネサンス式などの
西洋古典様式を用いています。
また家具だけでなく、カーテン、絨毯などもデザインしたそうです。 

応接室② 

応接室③ 



ものすごい画像の数なので、次回に続きます・・・

 

 

 

 

 

 


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