萬翠荘のつづきです♪
美しい萬翠荘の邸内の内装を担当したのは、相原雲楽、という
明治から昭和初期に活躍した木彫家であり、室内装飾家です。
木彫を高村光雲に学び、そして、住友銀行大阪本店を建築するために
創設され、数々の美建築を残した、住友本店臨時建築部に入社しています。
萬翠荘玄関ホールの正面の大階段、南洋産チーク材が使われています。
チーク材はとても硬いそうなのですが、
相原雲楽は、あえて使うことで、重厚な雰囲気を作り出しています。
萬翠荘の中で、目を引くステンドグラスの数々
内装を担当した、相原雲楽と同じ、住友本店臨時建築部に入社し、
その後、長楽館のステンドグラスを担当した、
宇野沢辰雄のもとで修行した木内真太郎の作品です。
「謁見の間」大好きなアイボリーホワイトでまとめられた
ロココ様式の部屋
一番じっくり見たい部屋でしたが、この日はちょうどこの部屋で
音楽会の催しが行われていて、中に入ることが出来ませんでした
「晩餐の間」チーク材でまとめられた重厚な雰囲気。
階段上の大きなステンドグラス。
建築主の久末伯爵が、フランスを始め、
何度も海を渡った経歴を表しているそうです。
各部屋にデザインの異なるマントルピースと大鏡が設置されています。
当時、このように大きな1枚の平面鏡を綺麗に仕上げる技術は
ベルギーにしかないとされ、すべてベルギー製のものになります。
約90年経過しても、全く歪みがなく美しいままです。
建築設計の木子七郎氏。
本当に美しく素晴らしい萬翠荘でした