今日の文章は長いです。
賃貸住宅について興味があるかた向きの内容です
先月の6月で、関西転勤を終え、東京に戻り2年経ちました。
夫から東京に戻る、と聞かされた時は、
東京から関西に転勤と言われた時よりも、衝撃が大きかったです。
受け入れがたく、なかなかブログにも書くことが出来ませんでした。
関西での生活は、とても楽しかった上に、
自分がどんなものが好きで、どう暮らしたいか、という
自分の基準軸がはっきりと認識出来て、
自分で選んで納得する事の大切さも分かり、とても心地良いものだったのです。
反対に、自分が東京の、この自宅のある土地で、
どれだけ不快な気持ちを感じ続けてきたか、はっきり分かりました。
この不快さは、具体的な人からというものではなく、
土地が持つ空気感にザラザラとした違和感を感じるということです。
ただ、この土地の問題に関しては、私や夫の力だけではなんとも出来ない。
夫の父親がむかし購入した土地で、名義も、夫の両親なのです。
結婚する時に、全く知らなかったこの土地に家を建てることに
何も考えを持たなかった自分にも責任があるので、
今は、モノを身軽にすることで、自分が年をとっても、
いつか自分の望む土地へ、身軽に引っ越して行けるように、
という気持ちで断捨離を続けているのです。
これは、私の目標の1つです。
さて、今日は、私が不快に思うこの土地のことを書くことが目的ではありません。
上記に書いたような気持ちを持ちながら、
関西に転勤していた期間、自宅を賃貸に出していた時の事を、
書きたいと思います。
我が家は、一戸建て住宅を、転勤期間のみ賃貸に出しました。
そして、関西で賃貸マンションを借りました。
まず関西で借りた時には、最初に保証金を支払いました。
もちろん、この時は会社が支払いました。
この保証金というのは、だいたい100万円~で、
退去時に、まったく返金されません。
保証金は、基本的に退去時のクリーニングに充当されるそうです。
一方、東京で、賃貸に出す時には、
自宅のある街の不動産屋のことは良く分からなかったので、
家を建てたハウスメーカー傘下の不動産屋を紹介してもらいました。
その不動産屋にも、敷金も、礼金も貰わない方が、借り手がすぐ見つかると
言われました。
その時、まだ東京の不動産屋のことを良く認識していませんでしたが、
それはおかしい、こちらは、積極的に貸したいわけではなく、
賃貸ビジネスをするわけではないし、
我が家の場合、入居希望者が、こちらが賃貸に出すと決める前に
貸してくれと要望して来ていたので、敷金も礼金も頂くことにしました。
が、敷金は、基本的に退去時に入居者に返金しなくてはいけません。
もし、入居者が、壁に穴を開けるなど、大きな損壊、破壊があった場合のみ
その敷金から補修をするのです。
が、補修も穴の開いたところだけを綺麗にするだけで、
その部屋全部の壁紙を張り替えるということは出来ません。
なんだかおかしいですよね?
修復したところと、それ以外の色が変わってしまうのです。
ほかの地域は分かりませんが、東京は、借り手がとても優遇されています。
6年以上入居した場合は、基本的に経年劣化が認められて、
汚れのクリーニングは貸し手負担になります。
賃貸マンションを所有し、ビジネスとして貸しているならともかく、
持ち家住宅を、転勤期間のみ貸す、という場合でも、
賃貸契約の内容は同じなのです。
関西で、仮に100万円保証金を支払って、2LDKを借りた場合、
ハウスクリーニングをしても、お釣りが来ます。
東京で一戸建てのハウスクリーニングをすると、
敷金礼金、両方頂いても、不足します。
部屋の広さが、倍以上ありますから。
いろいろなことに矛盾を感じます。
賃貸とひとくくりにせず、法律、条例をきちんと制定して欲しいと思います。
また我が家の入居者は、長年賃貸住宅を借りながら渡り歩いて来ていたので、
退去の立会い時には、本当に驚きました。
生まれて初めて賃貸という世界を経験した私より、何倍もウワテ!
こんな人が、いるんだと、びっくりしました。
悪口ではありません。そう感じたのです。
我が家は、関西のマンションを退去する時に、オーナーさんに
今までお世話になりましたと伝え、お礼の品も渡しました。
そういうものだと思っていましたが、
我が家の入居者は、
家賃は会社が支払っているんだから問題ないでしょ。という感じ。
今は、20代や30代の人は、シンプルな生活を目指し、
家も購入せず、賃貸暮らしを続ける人が多そうですが、
我が家の入居者は、私達より年配。
聞いてもいないのに、なぜ賃貸暮らしを続けているかを話していました。
はっきりいって、そんなことには全く興味はありません。
そして、汚れは、すべて経年劣化の範囲です、と言わんばかりの態度でした。
貸せば、想像以上に汚される、という話は
経験者からも聞いていました。
なので、想像以上の汚れよりも、
退去依頼を不動産屋を通じて伝えた後、入居者側が、
退去時の引っ越し費用、次に入居する住宅の敷金だとか礼金を負担して欲しい
と要求して来た時には、もう本当にびっくりでした。
これは、入居者側の不動産屋が勝手に要求して来たことなのか、
入居者本人が要求したことなのかは、結局分かりません。
基本的に、不動産屋を仲介して話し合いをするので。
が、いわゆる賃貸ビジネスをしている場合は、
多くある問題だそうです。
退去したくない入居者が立ち退きをこばみ、
それを、お金を支払って退去して頂く、のだそう。
この立ち退き料は、法律で定められたものではなく、
不動産業界の商慣習なのです。
(タチの悪い入居者は、その立ち退き料を高額に釣り上げることもあるそうです。)
我が家側は、退去依頼も、条例に基づき、入居者側に退去まで
半年の猶予を与えました。
結果的には、退去依頼から2ヶ月ほどで退去してくれたので、
その点は良かったです。
でもね最初に、借りたいと言って、「家賃は〇〇万円にして欲しい」と
言ってきた時も、びっくりしましたが、なんて図々しいんだと思いました。
普通は「家賃はいくらの予定ですか?」と聞くものじゃないでしょうか。。。?
まして、入居者側の方から、借りたいと言ってきて、
家賃も、希望に近い額にして、入居する日も、
その当時、入居していた賃貸住宅の契約が切れるので、
早く入居したいという希望を、すべて受け入れた、我が家の善意を、
すっかり忘れたかのような。。。
(ええ、もちろん上から目線ですっ!)
我が家側は、防犯上、空き家にはしたくないという夫の考えで、
貸し出すことにしたのですが、
ほんとうに、もう!!という感じでした。
その上、その立ち退き料問題ついては、我が家側の不動産屋も、
要求されている金額を支払った方が良いですよ、
なんて言ってきました。なんなんだ!
我が家側の不動産屋なのか、入居者側の不動産屋なのか、
分からなくなりました。
弁護士の話によると、なんて言い出して、まるで脅しでした。
でも、私は、入居者側に引越し代金も、次の入居負担金も
まったく払う必要も義務も感じませんでした。
夫は、面倒なので、それくらい払えばいいんじゃないの?と
最初は言っていましたが、だんだん我が家側の不動産屋の態度と言葉に
怒りはじめていました。
納得の出来ないお金は1円でも払いたくありません。
そうして、入居者と始めて顔を合わす退去立会い日になりました。
事前に、我が家側の不動産屋から、
「引越し代金や次の入居負担金を請求されていることは、
入居者には話さないで下さい。」と言われました。
そこは、「はい、分かりました」と言っておきました。
そして立会中、トイレの使い方があまりにひどいことに
呆れながらも、気持ちを抑えて、
(自分の家だったら、こんな使い方するのかしら?
土地は全く好きではありませんが、家は結婚と同時に建てたので
それなりに愛着もあり大切にしてきたのです。)
最後、入居者に、
「そちらの引越し代金や、次の入居住宅の負担金を請求されているのですが、
そういう義務も義理も、我が家にはないので、そちらの会社の総務部に
その請求を取り下げるように、言って下さい」と言いました。
もちろん、もう少し柔らかい言葉でですよ。。。
入居者も、「分かりました」と言ってくれました。
横にいた、我が家側の不動産屋の顔をみたら、
笑えるくらい、びっくりしていました。
こっちもバカではないのよ~!
その後は、我が家の不動産屋は何も言わず、
「それでは、、あとは、家賃の日割り、精算等の書類を送ります」と
言って、別れました。
もう入居者側の不動産屋からも何も言って来ませんでした。
その様子を見て、もし、言われるままに、支払っていたとしても、
本当に、そのお金が入居者に支払われるかどうか怪しいと思いました。
もしかしたら、我が家側と入居者側の不動産屋両者で
ポケットに入れるのかも?と思いました。
ずいぶんキツイ文章になってしまったかと思います。
が、2年前、本当に不愉快極まりなく、頭から火がでそうでした
入居者側の不動産屋が、我が家を訴える、裁判沙汰になると
脅かしてきたり、我が家側の不動産屋もしかり。
東京に戻ってから、この賃貸退去問題が終わっても、
しばらくは、胃痛止の薬を毎日服用し、
睡眠導入剤も、お医者様から処方されているものですが、
いつもの2倍から3倍飲まないと、眠れないという日が続きました。
なんで、こんな数十万の問題で、こんなに嫌な気分にならなきゃいけないのか?
でも少しも納得出来ないから払いたくない。
関西から東京(の自宅の土地)に行きたくもないのに、
引っ越し準備をしながら、ノート1冊使い、
裁判になった場合の想定問答集を、自分で作りました。
裁判になった場合は、感情的になってはダメなので、
まず理詰めで考えて、言葉を選んで考えました
ノートに書くということで、状況を冷静に理解し、
伝える言葉も吟味することができました。
結果、裁判にもならず、最後、我が家は1円も理不尽なお金を払うこと無く
この賃貸問題が終わった時に、ノートは全部破り、捨てました。
今でも、ふっとした時に、思い出し不快な気持ちになります。
この立ち退き料の要求問題の他にも、
個人的に、入居者にびっくり?呆れたことは他にもあります。
でも、ようやく、それなりに整理をつけ、
ここに書く事が出来て、落ち着きました。
もし、転勤などで、持ち家の一戸建てやマンションを
賃貸に出さざるを得ない場合、こんなこともあるんだと、
誰かの参考になったらいいな、という思いで、
正直な言葉で書きました。
賃貸契約をする時に、不動産屋にムダだと言われても
(私も効力はないと言われました。)
念のため、特約契約書をつくり、
「貸し手側は、立ち退き料は支払いません。」と付け加えて
借り手側に承諾のサイン、押印をしてもらうと、良いかも知れません。
我が家も、庭の管理や、ペット、喫煙についてなど、特約内容を付け加えました。
特約に記した内容は、だいたい守られていましたが、
トイレや水回りを綺麗に使って下さいと書かなかったので、
ひどい使いようでした。
自分の常識が、他人の常識とは限らないと、よ~く分かりました。
本当に、いい勉強になりました。
文章が、なかなか上手くまとめられず長い文章になってしまいました。
読みにくくてスミマセン。。。
住宅の賃貸問題は複雑です。
今は、民間で、転勤族の住宅の賃貸を専門に扱う業者も出てきているようですが、
さまざまなケースに対応できるよう
新しく都知事になる方、法律、条例の改定を是非お願いします