Angela Garden

シンプルに、そしてエレガントに。試行錯誤しながらも、そんな人生を送りたい。

う~ん、タイトルが思いつきません 父の認知症・・・

2022年09月13日 | ★日記

 

 

 

朝晩、風が涼やかになってきて、ようやく暑すぎる夏を超えられたな~と
ほっとしています
 
 
コロナのひどかった時期を除いて、毎月実家へ行っています。
前にも書いたかもしれませんが、5,6年前から父が認知症です。

元気に過ごせるようにと心臓の手術を受けて、手術は成功したのに、
術後の入院生活からおかしくなってきました。

両親が元気な時は、半年に1度くらいの間隔で実家へ行っていましたが、
術後、リハビリを嫌がり家に戻って来た父の様子を見て、
寒気を感じるような不安を覚えました・・・
間を開けて父の様子を見ていては、
私自身が父の状態を受け止めるのが難しくなるかもしれないと思って、
電話で母から様子を聞いたり、毎月出かけて様子を見るようになりました。

祖母も、くも膜下出血のあと軽い認知症になりましたが、
女性と男性での違いもあるかもしれませんが、
認知症の症状や状態って、本当に人それぞれです。

父の認知症は、母と試行錯誤の繰り返しでした。
最初はデイサービスに通って、他人と交流すれば、刺激を受けて、
脳が活性化して良くなるかも、運動もすれば、ちゃんと歩けるようになるだろうと、
認知症の状態が、良くなるだろうと考えて、いろいろ介護サービスを受けていました。

が、今は、それは違っていた、そうじゃないんだと思うようになりました。
認知症は、治らない、良くなることはない、はっきり言ってしまえば、
奇跡は起こらず、遅かれ早かれ、基本的には悪化していくもの。
と、母と私はそう認識するようになりました。
(もちろん全ての認知症の人がそうだとは言えません。我が家の場合です。)
そう認識して受け止めるようになると、ずいぶんラクになりました。

最初から、父はデイサービスには行きたがらなかったし、
ただ、1,2年は楽しく会話の出来る友人がいたので、会うのを楽しみに出かけていましたが、
その人がデイサービスに来なくなると、本当に嫌がっていました。
無理に行かせるのは、本当に大変でした。

デイサービスでもいろいろあって、もう無理に行かせるのは止めようと決めました。
私も認知症患者についての本をいろいろ読みました。母にも貸しました。
母がかかりつけのお医者様に相談したところ、
「認知症の人にとって一番良いのは、いつもと変わらない、安心できる環境で
のんびり過ごすことだと思います。」と言われて、母は心底納得したようです。

今は、認知症の父は、いつもと同じ、安心できる環境、家で、
ゆったりと過ごすと機嫌よく過ごせているので、
家で入浴サービス、手足のマッサージなどの介護サービスを受けています。

それでも、記憶が難しいので、毎回訪問して下さるスタッフに、
「お前は誰だ!?何しに来た?」ときつく問いかけます。
サービススタッフの方たちは、プロで慣れていらっしゃるので
(慣れていても不快だと思います。)上手に受け答えをして、作業して下さいます。

現金なもので、入浴やマッサージをして頂いて、気持ちが良くなると
「ありがとう!また宜しくお願いしますね!」とお礼を言っています。
ちゃんとその気持ちを覚えておいて、来週は大声できつく話さないでと思いますが、
認知症の父は、それが出来ないんですよね

父本人も、時々「頭がぼーっとしておかしな感じがする。ボケたのかな・・・?」と
口にします。
「ボケてるよ」と言えればラクなのですが、はっきりは言わないようにしています。
認知症の父に「ボケてる」と言えば、パニックになるような気がするからです。

最初のうちは、本当にどう対応すればよいのか、迷いましたが、
最近はパターンが分かってきたので、ずいぶんラクになりました。
ただ、こちらが慣れてくるころには、また一段階症状が進んで、
対策を考えることになります・・・

父の場合は、短期記憶がだめになっているので、
その時、自分が気になっていることを、繰り返し聞いてきます。

たいてい3つくらいのことを繰り返して聞いてきます。
毎回テーマは変わります。テーマというほど大それたものではありませんが

一通り聞き終わると、もう3秒後には同じことを繰り返し聞いてきます。
「今言ったでしょ!」は禁句です。こちらも壊れたテープのように、
でも言い方のバリエーションを変えて、答えて行きます。ずっと・・・
こっちが答え終わる前に、次のことを聞いてくるので、喉がカラカラに
 
1日中同じことを聞いて、答えてもらうと安心するようです。
そうやって、少しずつ頭の中に自分なりに情報を蓄積しているように思えます。

父を見ていると、長生きすることは幸せなんだろうか・・・と
答えのない思いに捕らわれます。
好きであんな姿を人に見せたくはいだろうに・・・と思います。
母も普段1人で、ケアマネージャーさんに助けて頂きながらも
家で老老介護を頑張っています。
自分のことを自分で出来るなら、長生きしても幸せだと思いますが・・・

近くに住む弟と交代で実家に行っていますが、私達夫婦も、弟夫婦も子供はいません。
私たちが80代になって認知症になってしまった時は、どうすれば良いのだろうと
漠然と、でも必ず来る近い未来のことがとても不安になります。

先のことを心配しすぎても・・・とも思いますが、
いろいろな事を想定して、準備出来ることは少しずつでも準備して・・・
 
いつも実家に行って帰ってくると、いろいろな思いがぐるぐると頭の中を巡り、
エネルギーを吸い取られたようにぐったりします。

何度か、ここで書きたい思ったこともあるのですが、なかなかうまく言葉に出来ませんでした。
今日もきちんと書けたとは思わないのですが、少し心と頭の中の整理が出来ました。
年を重ねて、思うように自分の身体を動かせなくなり、
認知症になってしまう日も、ほぼ来ると思います。
今日は、こんな話を読んで頂いてありがとうございます。


実家の庭で、遅咲きというか、遅くに植えたので今頃咲いている朝顔
色がとても綺麗で、咲く前の状態が、お星さまのようで綺麗だな~と