Angela Garden

シンプルに、そしてエレガントに。試行錯誤しながらも、そんな人生を送りたい。

塩屋 ジェームズ邸 望淡閣

2011年11月18日 | ★ヴォーリズ&その他近代美建築(西日本)

 


また神戸塩屋方面へ出かけてきました。
垂水のアウトレットへ出かけて、時間があったので、
今まで、なかなか見つけられなかった「ジェームズ邸」を
やっと見ることが出来ました



塩屋は坂道の街で、それも道路が本当に狭くクネクネ道なのです。
住宅街の道に入り込むと、先が見えづらく、
何度もジグザグに車で動きまわり、
諦めかけた時に、夫がこの塔屋を見かけてくれて、
それを目指して到着しました。



神戸の別荘地帯、須磨、塩屋にある、洋館建築のなかでも代表的な
スパニッシュ様式の建築。
神戸生まれのアーネスト・ウイリアムス・ジェームス氏が、
1934年(S9)にこの自宅を建てました。

ジェームス氏の亡き後、三洋電機の創業者、井植歳男が買い取り、
自宅として使用していましたが、
その後三洋電機の迎賓館となっています。

玄関に「望淡閣」とありますが、井植氏が淡路の出身で、
淡路への郷愁の念から名付けたと言われています。
実際、小高い場所に立てられているので、
海はもちろん、明石海峡、天気が良ければ淡路島も見えます。

ジェームズは、この塩屋でイギリス人のための住宅地を約60棟以上ほど開発、
今も、外国人居留地、立入禁止と書かれた、一帯が残されていますが
ほんの少し住宅が見えるだけで、どんな洋風建築が残されているのかは
見ることが出来ません。
そのジェームスにちなみ、このあたりは「ジェームス山」と呼ばれています。



一般公開はされていないので、外からだけの見学ですが、
お庭に入れる機会はあるようで、
その方のサイトを見たら、ドアなどの装飾もとても素敵でした。

出来ることなら、こういう素敵な洋風建築の中が
どんなインテリアなのかが、とても見てみたいです・・・



この可愛らしいドアは、勝手口のようなのですが、
ちょっと覗いてみたら、軽トラが駐車していたので、
今でも手入れをしながら、使われているみたいです。

 



植木も綺麗に手入れされています。

この塩屋では、このジェームズ邸と同じような、
オレンジ色のスペイン瓦を使っている一般住宅がとても多かったです。

少し小高いところから眺めた時、
屋根や、外壁の色合いを同じようにしていると、
ヨーロッパの街並みのように見えて、整然として美しかったです。 

第2次世界大戦の後、神戸も空襲で焼け野原となり、
このジェームズ邸も軍に使用され、内部は改造されたそうですが、 
壊されずに済んで、良かったです。