ナンバー1580 2017.06.24 実在を証明できない暗黒エネルギー
暗黒エネルギーの正体について、いろいろな考えがあるようです。
たとえば暗黒エネルギーは、空間そのものの性質であり、空間自体にエネルギーが存在していて、活発に活動しているのだという考えがあります。
すると、空間が広がるほど、加速膨張することになり重力に反する力であり、アインシュタインの考えた宇宙定数ではないか?とする考えがあります。
宇宙定数は、空っぽの空間を満たしていて、宇宙の加速膨張を引き起こす謎のエネルギーとして、アインシュタインによって考えられたものです。
通常のエネルギーには大きさと方向がありますからベクトルで表されますが、この謎のエネルギーは大きさだけを持ち、方向を持たないためスカラー量で表されます。
また、量子物理学の空間は生まれ続ける粒子と反粒子で満ちていますから、これらの生まれては消えている粒子を生み出しているエネルギーではないか?という考えもあります。
星が誕生する空間として考えた場合、物質粒子を生み出すエネルギーとしては正しいかもしれませんが、暗黒エネルギーは空間そのものを生み出しますから、物質粒子に分類するのとはちょっと違うと思われます。
素粒子という非常に小さな世界の物質を目で見ることはできませんから、素粒子を素粒子同士の衝突やエネルギーのやり取りで測定することで素粒子物理学が発達してきました。
ところが暗黒物質、暗黒エネルギー、そしてヒッグス粒子のように、他の何ものとも干渉しないものは、測定する方法がありませんから、実在を証明できませんでした。
ナンバー1581につづく
暗黒エネルギーの正体について、いろいろな考えがあるようです。
たとえば暗黒エネルギーは、空間そのものの性質であり、空間自体にエネルギーが存在していて、活発に活動しているのだという考えがあります。
すると、空間が広がるほど、加速膨張することになり重力に反する力であり、アインシュタインの考えた宇宙定数ではないか?とする考えがあります。
宇宙定数は、空っぽの空間を満たしていて、宇宙の加速膨張を引き起こす謎のエネルギーとして、アインシュタインによって考えられたものです。
通常のエネルギーには大きさと方向がありますからベクトルで表されますが、この謎のエネルギーは大きさだけを持ち、方向を持たないためスカラー量で表されます。
また、量子物理学の空間は生まれ続ける粒子と反粒子で満ちていますから、これらの生まれては消えている粒子を生み出しているエネルギーではないか?という考えもあります。
星が誕生する空間として考えた場合、物質粒子を生み出すエネルギーとしては正しいかもしれませんが、暗黒エネルギーは空間そのものを生み出しますから、物質粒子に分類するのとはちょっと違うと思われます。
素粒子という非常に小さな世界の物質を目で見ることはできませんから、素粒子を素粒子同士の衝突やエネルギーのやり取りで測定することで素粒子物理学が発達してきました。
ところが暗黒物質、暗黒エネルギー、そしてヒッグス粒子のように、他の何ものとも干渉しないものは、測定する方法がありませんから、実在を証明できませんでした。
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