こくご食堂

小学生向けこくご塾を創業しました。[こくご]の楽しさを、様々な切り口から発信していきたいと思っています。

[鶴は千年・亀は万年]

2018-05-19 20:20:32 | 塾の方針
はじめまして。2018年5月。JR南武線武蔵中原徒歩5分、大戸神社・武蔵中原駅徒歩15分新明神社で「こくご」を中心にした塾「こくごレストラン」を創業しました。塾では、思考・発表・文章にすることを軸として、ディベート・俳句・アクティブラーニング・ビブリオなどを取り入れます。ブログは毎日発信しています。体験したこと、考えたことを文字で表現することは、「こくご」です。

こくご食堂今日のお話は、[鶴は千年、亀は万年]

木曜日の午前中、朗読教室に通っています。厳しいアナンサー教室に通っていた時は必死で練習していました。カラオケ店に行って、発声練習から次回の練習を録音して何度も聞いて。しかし、今回の朗読教室では、その練習を怠っていました。そして、今週の練習で、先生から
「口を縦にあけて。」
という注意を受けました。語尾がのびる、口をあけていない。欠点が戻っていました。そして、文章も緊張のあまり棒読み。何年も通っている先輩方にご迷惑をおかけしています。

今回の練習は、楠山正雄作・浦島太郎です。みなさんは、浦島太郎をご存じでしょうか?
海辺で両親を養いながら真面目に生活していた浦島太郎。ある日、カメをいじめる子供達をみつけます。カメを助けて数日すると、カメが御礼をしたいと海中の竜宮城へ。3年遊んでいましたが、急に故郷にかえります。帰りに乙姫さまから玉手箱をもらいます。故郷にもどると300年経過していることをしり愕然とします。そして、開けてはいけない玉手箱をあけるとお爺さんになってしまいました。簡単なあらすじです。

改めて読みました。そしておかしな点を発見しました。何故、浦島太郎はカメを助ける、良いことをしたのに、竜宮城で遊び、罰をうけるのか?どんな教訓なのか?これは、乙姫の罠?カメをたすけなければよかったのか?

そこでインターネットで検索してみました。この「浦島太郎」の物語は、室町時代に作られた「御伽草子」をベースにしているようです。原作では、いくつか食い違う点があります。まず、浦島太郎は釣りをしていて、カメをつります。そして、食べることもできないので海にかえします。そしてそのカメが美女になって浦島太郎の前に現れます。そして言葉巧みに海におびき寄せ船にのせ、陸の竜宮城に行くのです。浦島太郎は、竜宮城に700年滞在しています。そして、玉手箱をあけると鶴になります。「鶴は千年、亀は万年」といいますが、千年の寿命を得て、空を飛んで美女のいる陸の竜宮城にもどり、めでたしめでたしです。この話の流れ、結末なら合点がいきます。カメは浦島太郎を好きになったということですね。そして鶴に変えて、寿命を延ばしたわけです。しかし、「鶴と亀」のカップルですよね。結婚式の祝儀袋みたいです。

昔話を子供向けに書きかえるとき、どうしても書けない部分を都合よく変化させてしまうと、
最後が「?」になってしまうのです。それも、面白いです。この話は何をいいたかったのか、想像することができます。私達の知っている浦島太郎は、「遊びすぎて、家族を失い、お爺さん」になりました。しかし、300年も経過しているのに、はたして何歳のお爺さんになったのでしょう?325歳くらいです。(竜宮城に行く前は、25歳前後と考えられます。)そうなると、デーモン小暮のような年齢カウント。こんなことを授業で話をして、生徒の意見を聞いてみたいです。

本当は、一番意見を聞いてみたいのは、「走れメロス」です。なぜ、家族も殺す冷酷な王様が、簡単に友情を称えたのか?これは、大人も子供も混みで話をしてみたいテーマです。「走るメロス」は中学生の教科書にでているので、生徒によく同じことを言いました。生徒達は、
「そんなこと言っていたら話にならないでしょ。先生。」
とあっさり終了でした。

なんでも気になったら、調べて検証してみることも大切です。大人の読書会を開催したとき、「走れメロス」のディベートをしてみたいと思っています。


▲鶴になった浦島太郎
こんな風に空を飛んだことでしょう

無料体験授業
国語作文教室こくごレストランin川崎
無料体験授業できます。
各回、6名までとさせていただきます。応募はホームページ問い合わせよりお願いいたします。
ホームページアクセスをご覧ください
ホームページ小学生の国語作文塾 in 川崎 こくごレストラン
https://kokugoresutoran.jimdo.com/




最新の画像もっと見る

コメントを投稿