昨日は、ひとり、『アリス・イン・ワンダーランド』を観に行ってきました。
前日も出掛けたのでどうしようかと思いましたが、少し疲れていたけれど、行ってよかった。
3D上映の席がいっぱいだったら2Dでいいや、と時間に余裕を持って出掛けたので、映画の前にひとりでお茶しました。
この上なくぼーっとして、ただぼんやりと過ごしましたが、それがとてもリラックスできた。
今は頭をからっぽにすることがいいみたい。
『グーグーだって猫である』(大島弓子氏著)で、前に飼っていたサバという猫が、もういないことに思い至ると襲ってくるさみしさについて描かれていましたが、今私も母も実感しているところ。
でも少しずつ、何かを楽しめたり、笑ったりできるようになるのだなあ、と思っているところでもあります。
ところで、映画の方の話。
自分でも驚いたのですが、『アバター』の時は3D映像を“おおー!”と思って観たのに、今回は“ふーん”という感じになっちゃったので、“慣れるの早くないか?”と自分に突っ込みました。
ストーリーはシンプル、というか、他愛ないくらいですが、おとぎ話というのはこれでイイ、とも思いました。
映像を楽しむ映画なんですよね。キャラクター、とくにチェシャ猫の映像には満足。
でも、ジョニー・デップがインパクトの強いマッド・ハッターを演じていましたが、あのキャラクター、当時の帽子職人はシルクハットを仕立てるのに水銀が入った薬剤を使っていて、水銀中毒で幻覚を見る人が結構いたんだそうです。
それをヒントに『アリス』の原作者のルイス・キャロルはマッド・ハッターというキャラクターを発想した、という話を以前聞いたので、その(無邪気な?)黒いユーモアがちょっと脳裏をちらついて離れませんでした。