あめふり猫のつん読書日記

本と、猫と、ときどき料理。日々の楽しみ、のほほん日記

ボタンをかけ違えた。

2010-05-22 18:09:03 | 日記・エッセイ・コラム

眠れない。

たぶん、何かがちょっと狂ってしまったんだ。

自分が自分じゃないみたいで、ギクシャクする。

もともと、ごく小さい頃から、眠らない子どもだった。

保育園のお昼寝の時間にどうしても眠れず、しかたないので寝たふりをしたら、先生に“タヌキ寝入りしてる!”と怒られた。

《タヌキ寝入り》という言葉をその時覚えた。

実は不眠症は母譲りで、母も“嫌なところが似た”と言っていた。

母は少女の頃、何日も眠れず衰弱してしまい、とうとうお祓いをしてもらったそうだ。

母の年齢でもお祓いとは前時代的、と思ったけれど、不思議なことに効いたそうな。

(スピリチアルなものを全否定はしない私ですが、たぶん私も似ていますが、母は暗示にかかりやすいせいではないかと)

私も高校生の時眠れなくなり、“よし、いっそ、眠くなるまで起きていよう”と思ったら、夜が明けても少しも眠くならなかったことがあった。

良いこともある。授業中に居眠りしたこともないし、電車を乗り越したこともない。

でも、体力を消耗するし、今日もまた眠れないのでは、と思う不安は結構なものだ。

受け入れるしかないんだ、とも思う。何も思い当ることがなくても、躓いたように突然眠れなくなることもある。

18年も一緒に暮らした家族同然だった猫が、逝ってしまったら眠れなくなって当たり前。

それでもうつらうつらしたとき、再び猫は夢に出てきて、膝に座ってくれた。

若く元気なときでなく、痩せてしまった姿だったのは悲しかったけど、夢の中で何故かなんだか申し訳なさそうに、遠慮がちに膝に乗ってきたのを思い出すと、ちょっと微笑んでしまった。

今夜は、すぐに眠れるといいのだけれど。

コメント (2)
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