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自慢したくなる卵の料理 (講談社のお料理BOOK) 価格:¥ 1,575(税込) 発売日:2008-11-12 |
私はほとんど好き嫌いがないのですが、あまり食にこだわりのない好き嫌いがないタイプではなく、好物がたくさんある、つまり食いしん坊なタイプです。
その私の好物の中でも、かなり上位にくるのが、卵。卵料理は何でも好き。(ちなみに魚卵も大好きです。イクラ、数の子、明太子、2回くらいしか食べたことないけど、キャビアも!)
以前、ミステリに出てくる食べ物が気になったと書きましたが、その中で最も美味しそう!と思ったものも卵料理でした。
クレイグ・ライスの『七面鳥事件』で良かったかな?気のいい小悪党コンビ、ビンゴとハンサムが、お金目当てにある人物を拉致するのですが、ほんとはお人好しのふたり、さらってきたその人になるべく快適に過ごしてほしいと思う。
食事もちゃんとしたものを出したいけれど、大の男3人に対して、卵が4つしかない。
ところがさらわれた当の人質の男が、それで3人分の料理を作ってくれます。黄身と白身を分けて泡立て、それを合わせて焼いたふわふわの卵焼き。いわゆるスフレオムレツですね。美味しそうだったなぁ……。
アガサ・クリスティーのミステリによく出てきた、マフィンとポーチドエッグの組み合わせも気になった。ポーチドエッグは上手に作るのが難しいので、いまだに憧れメニューです。
この本に載ってるのは、ホントに定番の卵料理ばかり。でも、それだけに見てるだけで食べたくなる。それに、卵料理ってバリエーションも豊富だなぁ、と改めて感心します。
オムレツや目玉焼きなどのおなじみメニューのほか、ウッフベネディクトやキッシュ、ガレットなどのお洒落な料理。それからプリンなどのスイーツまで……。
ところで、気になったのは、なぜか巻末の小エッセイ(掌編小説?)で、さりげない恋のエピソードを載せてること。料理本なのになぜ?と思いました。
(それで何となくラストが締まる気もするのですが)
なんだか、フランス語の卵、“ウッフ”という響きが、ちょっと色っぽく思えてきました。