あめふり猫のつん読書日記

本と、猫と、ときどき料理。日々の楽しみ、のほほん日記

一瞬の人生

2009-03-28 22:49:33 | 本(ミステリ・アンソロジー、その他)

天外消失 (ハヤカワ・ポケット・ミステリ1819) 天外消失 (ハヤカワ・ポケット・ミステリ1819)
価格:¥ 1,470(税込)
発売日:2008-12-10
図書館でこの本を見つけて、ハッとしました。

ずっと読みたいと思っていたブレット・ハリディの『処刑前夜』が入っていたから。

最後の数行で物語がひっくり返る鮮やかさと、読み返したくなる味わいに、満足。

でも解説を読んだら、これが〈世界ミステリ全集〉の最終巻『37の短編』(そうだった、と思いだした。まだ二十歳そこそこの頃、この本が読みたくてたまらなかったが、絶版になって久しく、手に入れる術がなかったのだ)から14編を選びだしたものと知って、あとの23編が入ってたらな~とつい思ってしまった。

選ばれなかった中には、『うぶな心が張り裂ける』や『魔の森の家』、『北イタリア物語』も入ってたんだ!それに傑作短編集にヘンリー・スレッサーの作品が無いなんて、と思ったが、元には入っていた。ああ!

二十歳前後の頃、人生の一瞬を鮮やかに切り取る短編小説に一時凝って、上記作品ももちろん読んだのだが、でも樹海に埋まっちゃってるし、名作は何度読んでもいいものです。

『37の短編』復刊してくれたらな~!

まあ、この本に収録された14編は他ではお目にかかることの少ない作品ばかりということだし、私も好きだったフレドリック・ブラウンの『後ろを見るな』とかストックトンの名作リドル・ストーリー『女か虎か』も入ってるので、個人的にもおススメです。

コメント
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