岸辺のふたり―Father and Daughter 価格:¥ 1,365(税込) 発売日:2003-03 |
以前から観たかった『岸辺の二人』(これもたしかアカデミー短編アニメーション賞受賞作品)や、『霧の中のはりねずみ』などが上映されるとあって、わくわくしながら出かけました。
ところが『アニメーション映画特集』と銘打っていたので、会場には親子連れがいっぱいいたのですね。ところがその時は(2日観に行った)夜の上映だったせいか、大人向けのアニメが多かった。
川本喜八郎という作家の人形アニメーションが、人形がきわめてリアルな上に内容も怖い。道成寺を題材にした作品から、5、6歳の男の子が「こわい、こわい」と言っていたのですが、お母さんは周りを気にして「静かにしなさい」というばかり。
そして『死者の書』という作品になったら、大人でもちょっと怖いシーンがあるのですが、そこでついに男の子は静かに泣きだしました。
私は隣で、『(その子が)トラウマになる、トラウマになるぅ~!』と心の中でつぶやいていました。大変優れた作品だし、人形のリアルさや小物や建物の素晴らしさに目を見張るのですけどね。
あのあと大丈夫だったのかなぁ。気になる……。
ところでリンク貼った『岸辺の二人』は、静謐で切ない作品で、アニメ版ではセリフはありませんが、絵本版では短い文章が入っていて、その翻訳は本木雅弘夫人である内田也哉子さんがやっていたと思います。