桜庭一樹読書日記―少年になり、本を買うのだ。 価格:¥ 1,680(税込) 発売日:2007-08 |
それを証拠に、いわゆる読書案内本、というやつをよく読みます。
(前回出てきた本もそうですね)
で、標準的な、書評家や本読みの鬼みたいな人たちが、あまり個人的な感情を入れずに書いた案内本(ミステリーベスト百、みたいな)も好きですが、本好きの作家や文化人などが、自分が好きな本を自由にエッセイに書いた本、これが特に好き!
その中で最近の一番のおススメが『桜庭一樹読書日記』。
忙しいはずなのに、ホントに毎日本を読んでいて、本を好きな気持ちが文中にあふれてる。取り上げられている本もまた、面白そうなんですよ。
(個人的には“ジョナサン・キャロルは一行目からやばい”というのに思わず共感!ホントに怖いんだこの人の作品……)
加えて、桜庭氏の作品世界を作るための努力には驚かされるし、ここまでしなければいけないものか、と真摯さに頭が下がる。そして、最後まで読むと、ちょっと青春小説を読んだ後みたいに少し胸がじーんとしたりして……。
もちろんユーモラスな面もあるし、表紙が可愛いのもおススメです。
続編には直木賞受賞時のエピソードもあって、これもたのしいです。