闇カンバス

真っ暗はすごい落ち着く
寝る直前の色だからか
夜道の考えごとは弾む
空気も冷えて独りなら、体温でもってものすご体がピンポイント

光なしに色は現れないのですが
やはりどうにも眩しいのです
たくさんたくさんは目をつんざくのです
それを感動とも呼ぶのだけど

安心して焦がれてられるのは暗中なのです
光にさえ曝さなければ何が存在してたって許してもらえるのです

真っ黒カンバスには何が描かれてるのか

そういうアレなんです。

手繰り

神経質なことをしたいのか
鏡に映る自像をまた眼という鏡に映してのぞき込む
三面鏡が無数の形を現してしまうように

何人目だったか忘れたけど、見ると良くないとかいう都市伝説があったような

訳のわからなさがハイを呼ぶから、状態として良くないのだろう
それでいてこれもまたループエンドレスリピート上がることなく沈みもしないなら、水がその形を得ない
止まるそれをなんと呼ぶのか

しかし止められないエンドレスリピート
言葉の端から根を張り芽を出す
生という養分を得たらいつまでも成長する
しかないでしょ
眠れぬ夜などそれはもうごっそりと

草かき分けて辿る獣道
奥に獣がいるのだろうとそれを確かめたいだけに行く獣道
遭うが吉か
居らぬが吉か

いずれにせよ凶相諸とも