ちょっと行って帰って来ようなんて甘かった
ど平日でも京都観光は年中で
しかも清水寺なのですから
随求堂の胎内めぐりがおもしろだとやーから聞いていて
隙間あらば行こうと
で、隙間で行ったのですけど
清水寺に隙間はないようですね
胎内めぐりてのは
真っ暗な中を仏様の胎内と見立てて
数珠手摺を伝って行き
唯一光のあるところでお願い事をして
出てきたら生まれ変わってますよ
というおもしろ体験なのです
全く何も見えない中を
左手で数珠手摺を辿りながら行くのがどれくらい怖いか
やーから聞いたものの
敢えてあまり考えないで来て
始まった時の強張りったら
暗いのは目を凝らせば見えたり
目が慣れてくれば見えるのだけど
本当に黒しかない
暗いどころじゃない
これが中てことかと
視覚を無くすのは意識的にできることではない
人間て怖いと身体を小さく猫背めになるのね
怖さの高まりと一緒にどんどん身を屈める自分が居て
数珠手摺を必死に両手で辿ろうとする
この歳だから気付くのです
あ、すごい怖くなってきたんだな て
カップルとか修学旅行生は知り合いとか手を取り合っていけるやろし
怖さからべらべらしゃべるけど
やべえ縋るものがない 私は
まず私に語りかけるしかないのです
大丈夫よ 落ちついて
誰も閉じ込めないよ
別に狭くないよ
鼻から吸って背筋を伸ばして
上に手を伸ばして つかない 広いことを確認して
ほらね と
落ちつけてからは敢えて数珠手摺を軽く持つようにして
それからは感覚をやっと楽しめる領域になって
案の定後ろから来るカップルや修学旅行生うるせえなと思いながら
ばっちりお願いごとして出てきました
きっとカップルや修学旅行生がいなかったらもっと始め怖いやろうけど
可能ならその条件でもう一回入りたい
ぐらいは面白かった
私の感覚は全て
中から起こっていて
どう成るかは私次第だと
よく分かった体験でした
せっかくだから御神籤して
調子にのらずわきまえて、信心忘れなければ大丈夫と言ってもらい
日曜に引いた吉田さんも同じことを言っててほっとし
ほうじ茶キットカット買ったり
八つ橋シュー食べたり
地味に観光してきましま