24 黄釈子 Blog 「My Days」by Oldman+1(吉住)

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岩井姉妹

2023年06月24日 | 日記

目下、日本女子ゴルフの世界を牽引しているのは、山下美夢有と岩井姉妹。双子の姉が岩井明愛(あきえ)で、妹が千怜(ちさと)。どちらも、簡単そうな名前だが、漢字は流行の当て字世代(親が)で、簡単には覚えられない。

山下は身長150センチしかないのだが、ショットは正確で、ピンまでの距離感が抜群である。もちろん、パターもうまい。昨年、最年少での賞金女王。今年も好調が続いているから、その心技体は素晴らしい。4日間大会を平気で乗り越える体力は、半端ではない。

岩井姉妹は、細い方の姉は、天才的な運動能力と感性の持ち主で、筋力が発達していて、ドライバーの飛距離は体格がっちりの横幅のある妹より飛ぶ。

彼女が優れた感性の持ち主だと証明したのは、つい先日のニチレイ最終日での出来事。セカンドが、グリーン脇のバンカーをギリギリ覗く縁のラフ、つまり草の中。打とうとしても、足場が取れない。そこで、ボールの横で、ボールに対して横を向いて立って(つまり、ピンに向かって正対する)、右手一本でクラブを振って、草からボールを脱出させた。させたどころか、そのボールはグリーンを転がって、カップインさせてしまったのだ。

実は、あまり知られていないが、パターも右手一本で、同じスタイルで打つと、入りやすい。考えてみればわかる。ボールに向かって立って、体の前で横にクラブを動かして、体の横方向にボールを動かそうというのだから、体にとって不自然な動きをしなきゃいけないし、つい、横目で見ている目標に沿って、ボールを追いかけるように頭や目を横に動かすと、ろくな結果にはならない。

目標との距離がずれる左右の視力も問題になるし、バッターボックスに立つ野球選手だって、顎の位置や顔の角度のちょっとした違いで、横からやってくるピッチャーの球筋がよく見えたり見えなかったりする。

ピッチャーに正対すれば、両目で正確に捉えることができるのだが、そんな格好ではバッターを振れない。しかし、グリーン上のパターは、やろうと思えば、ホールに向かって正対し、ボールを右横に置いて(右利きの場合)片手で、パターを前に押し出すように振れば、ボールを打つことが出来る。

やってみればいいのだ。慣れれば、実に正確にラインが見えて、左手が邪魔しない分、片手パターはパターが振り切れて、入る確率がグンと上がる。ルールブックに、そんなパタースタイルは違反だと書いてはいない。だが、世界中探しても、そんなスタイルのプロは一人もいない。

岩井明愛はその可能性を本能的に感性で証明した。

そんなことは、プロテストを受けて、プロ資格を有した選手なら、常識として、人間の体や動きと自分がやっているスポーツ競技の特色を知っているはずだと、私は思っているのだが。

ボールを打つだけが練習ではない。打たないことも練習だ。川﨑春花なども、腰を痛めているらしいけれど、全く、ボールを打たず、せいぜい、7割程度の力で、素振りだけの練習を重ねる(パター練習はやったほうがいい)ことで、腰を労ったほうがいいのだが。

オリンピックの強化選手になって、選手生命を失うようでは、元も子もない。手抜きしなきゃ!



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