良く晴れた土曜日、夫は「古代山城サミット」なんていう歴史講座に出かけていきました。
私は、1年半ぶりに 膝まづいての雑巾がけをしました。
この2年間は、足の痛みを恐れて膝をつくことができませんでした。掃除は電気掃除機、モップ、そして足で雑巾がけをしていました。角、四隅のごみやほこりには目をつぶっていました。丸く拭くだけ。
掃除に流行のルンバ?馬鹿な・・。丸く勝手に動く掃除機なんて・・。掃除の一番効果的な汚れ落としは、濡れ雑巾でしっかりと拭き掃除をすること。
でも、かがむことが出来ず、我慢していました。術後1年7か月経って、気持ちの良い晴れの朝、まず、台所に膝をついて端っこから拭き始めました。奥は松居棒やブラシも良いけれど、私は古い歯ブラシです。ゴシゴシ、1年半ぶりにこすって雑巾はもう真っ黒。
狭い台所ながら、拭いては、洗いは、膝つきから立ち上がりの繰り返しなので、恐る恐る始めましたが足を曲げての低い位置でも平気でした。が相当くたびれました。痛みは全く無くホッとしました。普通、普通。
雑巾がけという女の楽しみの一つは、1年半で取り戻すことが出来ました。
母は、きれい好きな人でした。小さいころ「階段を雑巾がけして」「廊下を拭いて」とよく言われました。「朝やったよ」というと「時間は決まってないのよ。汚かったら拭くのよ」とよく雑巾がけをさせられました。
いつも掃除している母を見て育ちましたので、私は、絶対1日1回しか掃除はしないと思っていました。掃除ばっかりしていると、TVを見る時間とか他の楽しい時間がなくなる。少々家が汚くってもいいじゃんと・・。どうして掃除ばかりに時間を取られて平気なんだろうと・・。人生を損している気分でした。
今にして思うと、伯父の家で肩身狭く育った母にとっては、夫婦で自力で建てた家は、自分のお城だったのでしょうね。だから、母の楽しみは、家の拭き掃除だったのでしょう。
いつのまにか、私にとっても拭き掃除は、大事な仕事になっていました。 それが1年半ぶりに出来て良かった!
これからは、前の様に少しずつあちらこちらを雑巾がけする楽しみができました。
実は、娘とお嫁様には小包を送る時には、食料の中にクッションとして雑巾を必ず入れます。古くなった顔拭きタオルを3枚折りにして、針目はメチャクチャいい加減だったり、刺し子風だったりですが、縫うときに皆の幸せを祈りながら縫います。雑巾縫いも好き。
孫達が真っ黒に汚して擦り切れさせることで、彼らの健康が保てる。と念じながら縫い、ママたちもそのうち濡れ雑巾がけじゃないと本当の掃除をしたことにはならないと気づいてくれると信じてね。 今や賛同者も少なくなった雑巾がけ好き党ですがね。
時々門扉の花を変えます。右が新しい秋心地です。ジュズサンゴも大好き。
秋明菊も秋には欠かせないですね。