ZTF彗星が明るくなってきました。
観測情報をやり取りするMLでは、6等台の報告があがっています。
新月期に入りますので、毎日天気予報を気にしていました。
撮影には冬型気圧配置でよく晴れ、かつ季節風がさほど強くない日が理想です。
というのも、風が強いと寒いのはもちろんですが、雪雲が流れてくることがあるからです。
先週末はそいった条件がそろっていました。
そして19日の木曜、暗い空を求めて赤城山方面に遠征することにしました。
彗星の撮影の条件がよいのは明け方です。
夕食を済ませてから午後8時に出発。
途中夜食を買って安全運転で走ること1時間半、現着は10時少し前でした。
天気は曇り、雲の切れ間から星が見えます。
予報では午前1時ころから晴れなので、それまで車の中で仮眠。
午前1時に起きだしてみるとよく晴れています。
おもむろに望遠鏡を組み立ててさっそく撮影開始。
時間が十分にありますので、確認しながら撮影を進めます。
しかしこの時には大きな間違いをしていることには全く気が付きませんでした。
それは光害カットフィルターを付けていたこと。
古い写真レンズの青にじみを押さえるために、薄い黄色フィルターも重ねて使っていました。
青カットがなぜいけないかといいますと、彗星のタイプ1の尾はイオンの尾で主に青い光で輝いているからです。
これでは長く伸びたイオンの尾は写りません。
帰宅後にこのことに気づきましたが、後の祭り。
それでも気を取り直してとりあえず画像を処理しました。
翌日は友人と撮影に行くつもりで連絡を取り合っていたのですが、
午後からなぜか頭痛が始まり、急遽キャンセル。
おそらく睡眠不足だったと思います。申し訳ないことをしました。
その夜、9時間も寝ましたら(久しぶりにこんなに寝ました)、すっきりしました。
21日の土曜日、前回のリベンジと思い、またしても赤城方面に出かけました。
夕食後の出発は前回と同じです。
仮眠を、と思いましたがよく晴れていましたので、1時間ほど普通に天体写真を撮ることに。
その後、短めの仮眠をとり、午前2時ころから彗星の撮影に入ります。
今回はノーフィルターで撮影をしますので、青にじみの少なそうなレンズを使いました。
彗星の写りそのものは良かったのですが、イオンの尾は思うほど写ってくれませんでした。
いっぽうで彗星の前方に伸びたアンチテールが写っています。
地球の位置が彗星の軌道面に近く、曲がったダストの尾が見かけ上前方に伸びているのだと思います。
1月20日朝のZTF彗星
400mm F2.8 LPSP2+Y44フィルター
2分露光×10枚
キヤノンEOS 5D MKⅡ
群馬県昭和村
1月22日朝のZTF彗星
300mm F4 ノーフィルター
2分露光×10枚
キヤノンEOS 5D MKⅡ
群馬県昭和村
観測情報をやり取りするMLでは、6等台の報告があがっています。
新月期に入りますので、毎日天気予報を気にしていました。
撮影には冬型気圧配置でよく晴れ、かつ季節風がさほど強くない日が理想です。
というのも、風が強いと寒いのはもちろんですが、雪雲が流れてくることがあるからです。
先週末はそいった条件がそろっていました。
そして19日の木曜、暗い空を求めて赤城山方面に遠征することにしました。
彗星の撮影の条件がよいのは明け方です。
夕食を済ませてから午後8時に出発。
途中夜食を買って安全運転で走ること1時間半、現着は10時少し前でした。
天気は曇り、雲の切れ間から星が見えます。
予報では午前1時ころから晴れなので、それまで車の中で仮眠。
午前1時に起きだしてみるとよく晴れています。
おもむろに望遠鏡を組み立ててさっそく撮影開始。
時間が十分にありますので、確認しながら撮影を進めます。
しかしこの時には大きな間違いをしていることには全く気が付きませんでした。
それは光害カットフィルターを付けていたこと。
古い写真レンズの青にじみを押さえるために、薄い黄色フィルターも重ねて使っていました。
青カットがなぜいけないかといいますと、彗星のタイプ1の尾はイオンの尾で主に青い光で輝いているからです。
これでは長く伸びたイオンの尾は写りません。
帰宅後にこのことに気づきましたが、後の祭り。
それでも気を取り直してとりあえず画像を処理しました。
翌日は友人と撮影に行くつもりで連絡を取り合っていたのですが、
午後からなぜか頭痛が始まり、急遽キャンセル。
おそらく睡眠不足だったと思います。申し訳ないことをしました。
その夜、9時間も寝ましたら(久しぶりにこんなに寝ました)、すっきりしました。
21日の土曜日、前回のリベンジと思い、またしても赤城方面に出かけました。
夕食後の出発は前回と同じです。
仮眠を、と思いましたがよく晴れていましたので、1時間ほど普通に天体写真を撮ることに。
その後、短めの仮眠をとり、午前2時ころから彗星の撮影に入ります。
今回はノーフィルターで撮影をしますので、青にじみの少なそうなレンズを使いました。
彗星の写りそのものは良かったのですが、イオンの尾は思うほど写ってくれませんでした。
いっぽうで彗星の前方に伸びたアンチテールが写っています。
地球の位置が彗星の軌道面に近く、曲がったダストの尾が見かけ上前方に伸びているのだと思います。
1月20日朝のZTF彗星
400mm F2.8 LPSP2+Y44フィルター
2分露光×10枚
キヤノンEOS 5D MKⅡ
群馬県昭和村
1月22日朝のZTF彗星
300mm F4 ノーフィルター
2分露光×10枚
キヤノンEOS 5D MKⅡ
群馬県昭和村