二週間ぶりに我が家に帰って来た。
二週間ぶりに海を見た。
田舎の父の家は
北に讃岐山脈が、南に高知の境に連なる山脈が
西には剣山や石鎚山があり、その間を流れる吉野川の北側にある。
毎日見る山は、濃い緑の手前の山に、淡いグレーのセロハンを重ねたように
後ろの山が重なり合って見える。
南の山の連なり中で一際高い山は“阿波富士”と呼ばれる高越山で
地元の人には「オコーッサン」と呼ばれ親しまれている。
その「オコーッサン」の頂上には白い雲がかかり、
それはそれで写真や絵画を見ているようで、素敵なのであるが、
やっぱり、海とその水平線の上に広がる空の広さは、
心を癒してくれる何かがある。
そう言えば、初めて海を見たのは幼稚園の遠足だった。
初めて海に入ったのは、小学6年生の臨海学校だった。
海とは無縁の幼少時代だったが、
今、海にこんなに気持ちを奪われるのは、そのせい??
二週間ぶりにベランダにテーブルと椅子を出してのモーニングタイム。
今朝は、曇り空、天気も下り坂のようで、肌寒いが気分は上々!
田舎の友達に頂いた柿が今朝のデザート。
渋柿だが、渋抜き処理がされているのだとか、
割ってみると、甘さの象徴、黒い点々が・・・・
美味しい!
海の見えるベランダで、田舎を思いながら柿を口に入れた。