高知県出身で軽妙な語り口で知られる著者が、「龍馬」を書いたのだからさぞ面白いにちがいない。
との読みは大いに当たって、何か心地よい講談を聞いているような思いで一気に読み終えました。
物語~天保6年(1835年)11月15日、土佐高知の坂本家に男子が誕生、「龍馬」と名づけられた。母「幸」は、すでに1男3女をもうけていたが、38歳の高齢にも拘らず待望の次男を生んだ。龍馬は家族や周りの人々の深い愛情を受け、日に日にたくましく成長していく・・・
誕生から12歳での母の死まで、龍馬の少年時代が克明に描かれています。一方、龍馬に遅れること2年5ヶ月。後に回天の同士となる中岡慎太郎が誕生、その幼少時代の逸話も語られています。一読をお勧めします。