田舎の倉庫

Plala Broach から移植しました。

地震大国日本に~

2011年11月18日 | ドラミング

過日開催の「泊原発廃炉訴訟提訴記念講演会」で北大小野教授が、「何故、泊原発は危ないか」という講演で解明した諸点を小生なりにまとめてみると~。

次図は世界の地震と原発の分布図です。黒点が地震の発生を、白丸が原発を表します。

この図から、原発大国のアメリカでもその大部分は、地震のない東海岸に位置していることがわかります。欧州しかりです。

地震は、地球を包むプレートとプレートがぶつかり合う変動帯という地域に集中的に発生します。とりわけ、4つのプレートがせめぎ合う地域は日本以外にはなく(日本は)名実ともに地震大国です。

こうした地域に原発を設置すること自体ナンセンスで、福島の事故は起こるべくして起きたと言えます。

一方、道内唯一の原発が何故、「泊」に置かれたのか?
それは、従来、地震は太平洋岸に集中し、日本海側は安全だと考えられていたためと言います。

しかし、近年の研究で、日本海の北海道沿岸にも(太平洋岸のそれとは)タイプの異なる地震が多発し、しかも、泊沖には、新たに60~70kmに及ぶ活断層の存在が確認され、近い将来、M7.5クラスの巨大地震が発生する可能性があります。

これは、93年7月12日に発生した北海道南西沖地震(M7.8)や、07年7月16日の中越沖地震(M6.8)によっても裏づけられます。前者では、最大遡上高30.6mの津波で200人以上の犠牲者を出し、後者においては、柏崎刈羽原発がひどく破損しました。

次図は、道南における地震の分布図です。(赤丸は泊原発)



この図からも、日本海における地震は、比較的浅い地層で発生する新しいタイプの地震で、従来の学説では処しきれない問題を含んでいます。以上から、泊原発も福島同様重大事故に至る危険性を孕んでいるのです。上図は、いずれも小野教授の講演資料から拝借しました。


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