田舎の倉庫

Plala Broach から移植しました。

山本兼一著「信長死すべし」

2013年06月14日 | 読書三昧

光秀は何故、信長を誅殺するに及んだのか?
「本の旅人」 09年3月~10年10月連載。



物語~武田氏を滅ぼした織田信長は、正親町帝に大坂遷都を迫ろうとしていた。帝の忍耐は限界に達し、ついに重大な決断を下す。「信長を誅殺せよ!」・・・

本能寺の変をめぐっては、信長が、直前の安土城における家康接待に遺漏があったと、光秀を面罵・足蹴にしたことへの恨みからとするのが通説だが、筆者は、正親町帝の密勅があったとする。

光秀が、強大な権力を持つ主人の信長を誅殺するからには、相応の覚悟と大義名分が必要だったことを考えると、「密勅」の存在は欠かせない。そこに本書の核心がある。とても面白く読んだ。


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