昨日、孫娘の長靴を買いにホームセンターに出かけました。
その際、冬物の暖かそうなジャージがあったので、部屋着にしようと購入しました。他の部屋着と区別するため、色は黒を選びましたが、上下とも黒の衣類を購入したのは(喪服以外では)はじめてです。
帰宅して早速、このジャージに着替えましたが、しばらくして妙な感覚に襲われました。
何となく自分を消し去ってしまったような感じなのです。
つまり、何か自己を喪失し、あたかも透明人間になったかのようです。
上京した際、電車の中などで、全身真っ黒な衣装をまとった方をよく見かけますが、案外、彼(彼女)らもこんな感覚を覚えながら、人間の多い雑多な都会に溶け込んでいるのではないかと思いました。
自己の存在はしっかり自覚しつつ、他人目には、自己の存在を消し去ることができる(できたかのように錯覚できる)黒装束は、案外都会生活を快適にする術(すべ)なのかも知れません。
それにしても、今以上にカラス族が増えて欲しくはないのですが。