田舎の倉庫

Plala Broach から移植しました。

始めに奇策ありき?

2008年01月29日 | ドラミング

1月29日

今日はまずまずの晴天でスキー日和でした。
喜び勇んでリフトに乗ったら小1時間ほど宙吊りにされ、一時はどうな
るものかと心配しました。幸い、停止後30分ほどして、乗客を降ろす
ための低速運転が再開されたので助かりました。

それにしても、事業者の乗客への対応は思わしくなく、原因は何なのか、
復旧のメドはあるのか等について、何の説明もありませんでした。もう
少し、利用者の立場に立った運営をして欲しいと思います。

宙吊りになっている間は、とても寒かったです。手足が凍え、寒さで体
が震えました。日差しもある穏やかな日だったので、あの程度で我慢
できましたが、去る12月15日、長野で発生した11時間にも及ぶゴンドラ
宙吊り事故に遭遇した人々の困惑と恐怖は、察するに余りあります。

ところで、このような個人のブログで政治向きの話はしたくないのです
が、昨日から報道されている、例のガソリンの暫定税率を「つなぎ法案」
で延長してしまうという与党(自民・公明)のやり方には怒りを禁じえま
せん。

本年度の補正予算の審議が始まったばかりというこの時期に、来年度
の歳入予算の骨格ともなる「暫定税率」の取り扱いを、審議抜きで(衆
院本会議の採決だけで)可決、成立させてしまおうというやり方は、常
識ある大人のやることではないと思います。

この点、昨日の衆院予算委員会での審議を(TVで)聞く限り、なぜ「暫
定」なのか、また、なぜガソリン税が「特定財源でなければならないの
か」、つまり、一般財源化してはならないのか等について、政府からの
説得力ある説明は聞かれませんでした。

政府は、受益者負担になじむから、あるいは、地方自治体首長全員の
要請があるから、とかの説明に終始しましたが、これに対する菅直人氏
(民主党)の「現行、車の恩恵に浴さない人などいない」という反論の方
が説得力があるように思いました。

この「暫定税率」問題について、国民が知りたいと願っている点は多々
あります。小生は、

 ・なぜ「特定財源」か。一般財源化したら何が問題か。
 ・なぜ暫定なのか。今後10年間も暫定税率を課してまでつくり続けな
  ければならない道路とはどこの道路か。
 ・本則部分と合わせ、年間5兆数千億円もの道路をつくり続ける根拠
  は何か。
 ・「特定財源」がムダな道路つくりの温床になっていないか。

等々について解明して欲しいと願っています。

しかしながら、これらについても議論が始まったばかりであり、何ら結論
らしいものが提示されないまま、衆院単独の数の論理で、この「つなぎ
法案」のごときものを成立させるとするなら、国会の存立そのものが問
われることになります。

まして、この奇策なるものをごり押しすれば、与党(自民・公明)に明日
はないと思えるのですが、いかがでしょうか。