駒師「日向」のブログ 本店

プレーヤー目線で作る
将棋駒作家のつぶやき

天童楷書物語 ~その61~

2023年05月15日 | 天童楷書
このカテで記事を書くのは久しぶりです。

天童楷書というのはいわゆる通称みたいなもので、

正式名称は「羽前(うぜん)」と言います。

そんなこと知らない方の方が多いですよね。

では、この画像の駒はご存じでしょうか?



昔はどの家庭にもあった、

天童産のスタンプ駒ですが、

この書体が羽前です。

いまでも100円均一ショップ等で売っていて、

世界で一番知られているはずの書体なのですが、

駒銘を刻まなかったせいで、

正式な書体名は知られることがなく、

通称の方がメジャーになった経緯にあると思います。

源平仕様(裏が朱色)の原点もこの駒にあり、

いわば最もこの仕様が似合う駒字と言えそうです。

今回は、この書体を一字&源平仕様で試作致します。

木地は試作用、御蔵島黄楊の柾目・板目交りを用意しました。

コメント    この記事についてブログを書く
  • Twitterでシェアする
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« 紫電 Round 3 ~その2~ | トップ | 紫電 Round 3 ~その3~ »
最新の画像もっと見る

コメントを投稿

ブログ作成者から承認されるまでコメントは反映されません。

天童楷書」カテゴリの最新記事