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将棋駒作家のつぶやき

香落ち上手戦記 下手居飛車穴熊1  ~その4~

2019年06月20日 | 対局日誌
●第7図までの指し手
△9六歩
▲同 歩
△8六歩
▲6二歩
△7一金
▲8六歩
△8五歩
▲7七歩
△8六歩


上手からの総攻撃が始まりました。歩の攻めですが、符号が全て六段目ですので、下手は手抜けません。穴熊攻略に苦戦している方は、ぜひ中田功八段の将棋を並べてみて下さい。こういう展開が頻繁に出てきて勉強になりますよ。
下手も懸命に防戦しますが、上手の指し手は全て「歩」なので、価値の高い駒が全く手に入りません。
▲6二歩は手筋の一着ですが、美濃囲いは横からの攻めには強く、柔軟性がありますので、心強い限りです。
下手苦心の▲7七歩に悠々と8六まで歩を進ませました。

●第8図までの指し手
▲4五桂
△4四角
▲4一飛成
△4三歩
▲2一龍
△8七銀
▲同 銀
△同歩成
▲同 金
△8六歩
▲8八金引
△8七銀


下手は攻め駒の補充を図るべく上手の角を追います。
桂馬は上手が最も欲しい駒の一つなので、交換になっても良いのですが、勝ちを焦らず丁寧に対応します。
角を捕まえる事を諦めた下手は、▲2一龍で攻め駒を補充しましたが、手番が上手に回りましたので△8七銀から決めにかかります。

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