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将棋駒作家のつぶやき

香落ち上手戦記 下手△3四銀拒否型 ~その2~

2020年01月23日 | 対局日誌
現在のA級で純粋な振飛車党は久保九段ただひとり。
かつて振り穴王子と呼ばれた広瀬前竜王は、完全に居飛車へ転向済。
そういう現状が「不利飛車」なんてダジャレを生むのだろう。

振り飛車を指して感じる事は、その感覚の難しさ。
多少駒損でも自玉が堅ければいいが、
相手玉の方が堅いケースは手損が響いて正直骨が折れる。
少なくとも自玉の堅さを保つために
穴熊を基本として指してみる。

【第2図までの指し手】

△9一玉 ▲7六歩 △8二銀 ▲9六歩 △7四歩 ▲9五歩
△6四歩 ▲7七角 △4二金 ▲8八銀 △5三金 ▲5九角
△1四歩 ▲8六歩 △6三金 ▲7七桂 △7二飛 ▲8七銀



下手は銀冠+引き角の構え。序盤に中央の位取りを許した関係で、▲4七銀型となったのを活かす構想だろう。
しかし、これでは1筋の弱点を突く展開にはなりにくく、上手作戦勝ちの様相。
穴熊は駒が偏り過ぎていて、正直落ち着かないが、
それをなんとかするのが上手の腕の見せ所。
駒を右辺(下手から見ると左辺)へ移動させながら捌く方針。
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