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将棋駒作家のつぶやき

角落ち上手戦記 下手矢倉定跡~その6~

2019年08月17日 | 対局日誌
●第11図までの指し手
△6五金
▲同 金
△7六銀
▲5五桂
△8六飛
▲7九玉
△6五銀
▲4三桂成
△同 玉
▲5四歩

取られそうな金で相手の金を引っ張りあげる。その裏から銀を差し込み、下手の玉頭を抑える。善悪は分からないが、勝つとすればこういう展開しかないだろうと踏み込んだ。
下手も望んでいた上手の玉を左側から攻める展開となり、5五に桂を勇躍させ詰めろをかけた。
一直線の攻め合いでは下手勝ちなので、上手はどこかで手を戻す必要がある。
7六に銀が居る間なら△8六飛に合い駒が出来ないので、ここで飛車を走り、下手玉を下段に落としてから、金を入手しつつ自玉の詰めろを消す。
下手は▲5四歩で再び上手玉に詰めろをかける。

●投了図までの指し手
△6七桂
▲6八玉
△8八飛成
▲7八銀
△7七金
▲5八玉
△7八龍
まで157手で上手の勝ち

余しに行っても上手勝ちだと思うが、詰みがあるときは詰ませる。そういう姿勢が上達を促すと思う。下手からもらった桂馬を6七に置き一気に収束。下手の飛車と角の利きがあるので、少し詰み筋が見えにくかもしれない。
下手にも勝てる局面があり形勢は2転3転していたと思う、いい勝負だった。
手合い割が適正だと棋力に差があっても勝負形になり、上手下手双方が将棋の醍醐味を味わえる。
対戦相手に感謝。。


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