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駒師「日向」のブログ 本店

プレーヤー目線で作る
将棋駒作家のつぶやき

天童楷書物語 ~その59~

2021年03月26日 | 天童楷書
今度は香月作の天童楷書です。

こちらも駒づくりの資料として長年所持していたものです。

オークションに出しました。

香月作天童楷書は飛車が凄くいいんですよねー

カーブと跳ねがうまい、まさに手練れの仕事です。

想像ですが、印刀をかなり鋭角に研いでいたと思います。

⇒YAHOOオークション



天童楷書物語 ~その57~

2021年03月11日 | 天童楷書
本日は3.11です。

まずもって東日本大震災でお亡くなりになった方々にご冥福を、

そして、今なお復興中の福島県の皆様にお見舞い申し上げます。

当時、私はたまたま遠くの福岡県に居て被害に遭わなかっただけ、

記憶を風化させてはなりません。明日は我が身です。

そう思うと、生きているだけで感謝しなくてはなりませんね。


さて、久しぶりにオークションへ出品しています、

一心作天童楷書彫駒です。

⇒YAHOOオークション

中古で入手し、しばらく使っていましたが、

別の駒が増えましたので、

クリーニングして新たなオーナー様を探します。

所有している間、雅号一心について調べましたが、

結論から先に言いますと、

詳しいことは分かりませんでした。

ただし、この上手さからして、

それなりの駒師の別雅号ではないかと思っています。

天童楷書物語 ~その56(鷹山作 本黄楊木口杢 彫駒)~

2020年10月12日 | 天童楷書
作品数でいえば、圧倒的にメジャーなのがこの天童楷書、

本当の書体名は「羽前(うぜん)」、

羽前地方(現在の山形県)ですね。

でも、あえて書体名を刻まないのが、

天童楷書における定跡です。

雅号は「鷹山(ようざん)」、

米沢藩(現在の山形県米沢市)9代目藩主、

名君として知られた上杉鷹山、

そこから頂戴した雅号でしょう。

最後は「木口杢」。

私の知る限りですが、

古い作品はほとんど天童の駒師によるもので、

その事実からからすると、

オリジナルは天童だと思います。

本作は天童駒師の想いが凝縮、

そういえば彫駒なのに余り歩も2枚ですね。

何か意地のようなものを感じます。

オークションに出しました。

⇒YAHOOオークション


















天童楷書物語 ~その54(越山作天童楷書④)~

2019年01月20日 | 天童楷書
先日ヤフオクへ出品しました

越山作天童楷書ですが、

ご入札者の都合により、

取引不成立となりました。

こういうトラブルを防ぐべく、

10年以上慎重な出品を

心がけてきましたが、

取り消しは初めてで、

何か勘違いをさせる要素が

あったのだろうと反省しております。

ご入札者いわく

「金額の入れ間違え」

とのことですが、

説明書きや画像に

誤解を生む要素があったと思います。

ヤフオクのルールでは

取り消しには自動的に悪い評価が付くので、

とても複雑な心境です。

特にこの作品の様に、

評価の分れる物については、

慎重な対応が必要でした。

出品される方の注意喚起になれば幸いです。

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天童楷書物語 ~その53(越山作天童楷書③)~

2019年01月07日 | 天童楷書
足りない駒を補い、

保全が終りました越山作の天童楷書です。

可能な限り丸面取りを施し

全体のバランスを整えたつもりです。

クリーニング前に少し指してみましたが、

この様に大きく丸く面を取った駒も

悪くないですね。

盤にとても優しいです。

もし自分が将棋道場を営んでいたなら、

新品の駒でも最初からこの様に、

多めにかつ丸く面を取っておくのが良いと思いました。

現役復帰を目指し、

オークションでご主人様を探します。

⇒YAHOOオークション

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天童楷書物語 ~その52(越山作天童楷書②)~

2018年12月11日 | 天童楷書
前回の続きです。

変化の激しい駒の中から

ベスト3に注目してみました。



うわぁ。。。。凄い減り方だ。



飛車と銀もずごいな。。。。

駒尻が減るのはやはり1マス下に駒がある、

その上に駒を指す(打つ)事が多いからなんでしょうね。

下の駒の剣先に乗せて「カチッカチッ」と音を立てて駒を打つと、

確かにこんな減り方になる気がします。

更に、右利きの人が多いので、

駒尻は右側の方が多く減っています。

私は仕事柄、駒を優しく扱う指し方なので、

自分で使っている駒が

この様に変化した事はありませんが、

この様になる事を予想して駒を作る必要がありますね。

全ての方が丸山九段の様に音を立てずに

そーっと指す訳ではありませんからね。

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天童楷書物語 ~その51(越山作天童楷書①)~

2018年12月09日 | 天童楷書
ご縁がありまして私の手元に参りました

越山作の天童楷書、彫駒です。

天童のホリコシさんが作っていらっしゃるブランド駒です。

元々は亡くなられた先代の雅号ですが、

機械彫でその名を繋いでいる様です。

さて、この駒を入手した理由はただ一つ、

駒は激しく使われるとどの様に変化するのか?

それが知りたかったからです。



特に変化の激しい駒を抽出してみました。

飛車角銀桂香、

やはり攻めの主役たちですね。

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天童楷書物語 ~その50(山王作 天童楷書)~

2018年11月04日 | 天童楷書
山王作 天童楷書です。

山王は国井庄吉師の雅号の様です。

古い作品ですが、手に取って見ようと思ったきっかけは、

木地形成の精度です。

天童楷書を手彫りで作っていた当時の木地は、

一般的に精度が「甘い」というよりも、

そもそも「揃っていない」のが通常と思っていましたが、

この作品は例外ですね。

さぞかし木地づくりが大変だったと思いますが、

そこに職人のモノづくりに対する飽くなき情熱を感じます。

駒が長持ちするように汚れを落とし、

面をとり、油分を補ってヤフオクに出しました。

⇒YAHOOオークション

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天童楷書物語 ~その49~

2018年01月09日 | 天童楷書
磨き終った天上作天童楷書本黄楊彫駒です。

駒銘は「天上作」が本黄楊で、

「天上」はシャム黄楊と思っていましたが、

どうも逆の様ですね。



サンダー痕は修正させて頂きましたが、

故斉藤天上師が制作された駒木地は形成精度が高く、

駆出しの頃木地を譲って頂き、

使わせて頂いたのは、

過去このブログに書かせて頂いた通りです。

作品は長い事タンスの奥にしまわれていたとの事ですが、

温湿度が適当だったのでしょう、状態は良い様です。

併せてお預かりしました盤と共に、

代行でオークションへ出させて頂きました。

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天童楷書物語 ~その48~

2018年01月07日 | 天童楷書
知人からお預かりした天童楷書の彫駒です。

ちょっと古い駒でしたが、

ラッピングされていましたので、

未使用品だと思います。

表面を軽く研磨しています。



その理由はこの画像をご覧頂ければ

お分かりになられるかと思います。

サンダー痕ですね。

これを消さずに使用しますと、

ここから様々な汚れの素が入り込みます。



本来は彫る前にすべき作業ですが、

このレベルなら今からでも遅くはありません。

やるとやらないとでは、

駒の寿命が全然違います。

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天一作 天童楷書(静書)【天童楷書物語~その47~】

2017年07月12日 | 天童楷書
現在出品中の二代目天一作天童楷書です。

字母紙制作用の画像は、

ばっちり頂きました。

しかし、この作品、

字母が素晴らしいですね。

二代目天一師オリジナルとのことですが、

沢山作ればもっと売れたと思います。

しかし、実際には作品数が

かなり少ないとのこと。

おそらく制作当時は先進的過ぎて、

受け入れられなかったのかも知れないですね。

そういう事はよくあります。

個人的に私は素敵な書体だと思います。

⇒YAHOOオークション

私は字母紙だけ頂ければそれでOKですので、

愛用して下さる方を探します。

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天童楷書物語 ~その46~

2016年11月27日 | 天童楷書
玉山(久徳)師作の中彫り駒です。

(中彫りは天童楷書ではないのですが、

過去からの話の展開上、

ここに分類しております。)

同作品を複数入手し、

何をどうすれば早く茶褐色に変化するか?

を試行していましたが、

これが一番レッドタイガーに近づいた様な

気がしますが如何でしょうか?

いずれにしても、

その工程がほぼ分かったので良かったです。


当初の目的は果たせましたので、

再び愛棋家のもとへ旅立ちます。

感謝。。

⇒YAHOOオークション

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天童楷書物語 ~その45~

2016年09月15日 | 天童楷書
レッドタイガーの素が出来ました。

ふーむ。

研磨した中彫りも悪くないですね。

面取りと研磨は

見た目をよくするだけでなく、

駒の寿命を延ばす効果があります。



この駒には、

玉山(久徳)の確かな技を

少しでも長く後世に伝える役目を

負って頂きましょう。

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天童楷書物語 ~その44~

2016年09月09日 | 天童楷書
レッドタイガーづくりの途中です。

褐色にするために、

着色などの方法を考えましたが、

レッドタイガーは、

「使用」によって成されるものと思い直し、

クリーニング、面取りした後、

磨いています。

ただ、最近の面取りと磨きは、

桂山師の作品を参考にした方法に変えており、

この作業はその練習も兼ねてます。

「手が」その作業手順を覚えるまで反復すれば、

極端な話、よそ見しながらでも

作業が出来る様になります。

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