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駒師「日向」のブログ 本店

プレーヤー目線で作る
将棋駒作家のつぶやき

天童楷書物語 ~その71~

2023年10月16日 | 天童楷書
天童楷書(一字書)に漆を入れました。

ここのところの名古屋は、

温度と湿度のバランスが良いので、

漆が早く乾くと思います。

ただし、表面は乾いても、

内面が乾いていない場合もあるので、

漆の量が少ない彫駒ではありますが、

それでも注意が必要です。





天童楷書物語 ~その70~

2023年10月13日 | 天童楷書
天童楷書(一字書)です。

蜀紅の漆が乾燥するまでの時間を利用して、

一気に彫り、

目止めまでやってしまいました。

出来上がりが楽しみです。



蜀紅 Round 6 ~その12~

2023年10月11日 | 大阪駒(蜀紅・草流・芙蓉・安清)
漆を入れました。

私の場合、漆の乾燥に室は使わず、

自然乾燥することとしています。

作る時期によって気温と湿度が異なりますので、

乾く時間も異なります。

この時期はどうですかね?

今日の名古屋はちょっと湿っぽい感じ、

湿度計が80%を示しています。





蜀紅 Round 6 ~その11~

2023年10月08日 | 大阪駒(蜀紅・草流・芙蓉・安清)
蜀紅です。

仕上げも含めて全ての彫りを終え、

目止めをしたところです。

目止めは厚すぎると

細かい部分が埋まってしまったり、

漆と木地の間に、目止めの層が出来てしまいます。

一方、薄すぎると、漆が木地に滲むだけでなく、

漆が剥がれやすくなります。

この加減が難しいところです。

蜀紅 Round 6 ~その10~

2023年09月28日 | 大阪駒(蜀紅・草流・芙蓉・安清)
いつもは最後に彫る「と金」ですが、

気分を変えて、今回は先に彫りました。

「と」の一画目は縦棒ですが、

書体によってその後が違います。

縦棒を書いたあと、

そのまま反時計回りで、

まるでアルファベットの「e」を書く場合と、

一旦上方に戻り、記号の「&」の様に書く場合に分かれますね。



蜀紅 Round 6 ~その9~

2023年09月26日 | 大阪駒(蜀紅・草流・芙蓉・安清)
蜀紅の王将です。

駒尻の銘も含めて、彫り終えました。

「蜀」の字は、中に「虫」の字があり、

これが彫りにくい。

ちなみに手ぬぐいは、

クラリネット奏者のマリィ凛(まりりん)さんと言う方です。

広島に居る時に、友人に付き合ってコンサートへ行き、記念に購入しました。

木地研磨の時の下敷き(失礼)として使用しております。



裏面の字母紙を貼り、後半戦のスタートです。


天童楷書物語 ~その69~

2023年09月23日 | 天童楷書
天童楷書(一字書)の龍王です。

いいねー

この字母紙を考案した人は、

ほんと天才ですね。

スタンプなら簡単だけど、

彫るのは滅茶苦茶ムズイ。



龍馬はまあまあ彫り易い。


蜀紅 Round 6 ~その8~

2023年09月21日 | 大阪駒(蜀紅・草流・芙蓉・安清)
蜀紅の飛車角です。

作風の関係上、比較的角行は彫り易いのですが、

何回彫っても飛車は難しく、

1枚あたりの作業時間は、

角行の2倍以上あります。

まあ、竜王と竜馬はもっと難しいですけどね。

全体バランスを意識しながらも、

目の前のひと駒に全集中です。






蜀紅 Round 6 ~その7~ 

2023年09月19日 | 大阪駒(蜀紅・草流・芙蓉・安清)
蜀紅の金将です。

将の字の二画目、三画目のところに、

私なりのちょっとした工夫があります。

駒権師の作品は私の知る限り深彫駒だけなので、

おそらく字母は全て彫駒を前提に作られいるためでしょうか、

私にはとても彫り易いです。








天童楷書物語 ~その68~

2023年09月17日 | 天童楷書
天童楷書(一字)の香車です。

字母が上手く作れ、

またそれに合った木地との組み合わせで、

なんだかちょっといい気分です。

いまでも百円均一で売っている

スタンプ駒の字母がベースってところが、

創作意欲を掻き立ててくれます。







蜀紅 Round 6 ~その6~

2023年09月15日 | 大阪駒(蜀紅・草流・芙蓉・安清)
蜀紅の銀将です。

「将」のつく駒は三種類ありますが、

王将は一切略さず、

⇒金将⇒銀将の順に、

少し略した部分を入れて行くのが、

一般的な字母の作り方です。

蜀紅の「将」の字の中で唯一好きなのが、

この銀将の将の字で、

そういうルールみたいなものにとらわれず、

個人的には、全てこの「将」の字で

統一したほうがいい様な気さえします。

もちろん、お客様からのオーダーですから、

勝手に変更したりは、しませんよ。。。

天童楷書物語 ~その67~

2023年09月12日 | 天童楷書
天童楷書(一字)の桂馬です。

少し横幅を狭めて彫りました。

私の場合、木地は作らず、

また複数の木地師さんから仕入れるので、

駒木地のサイズが一定ではありません。

木地師さんごとに工夫やこだわりがあり、

それをなるべく活かした駒作りを心掛けています。









古駒再生プロジェクト 8

2023年09月09日 | 駒修理
東京、新富町の躍金楼さんへ久しぶりに行って参りました。

前回記事古駒再生プロジェクト 7

コロナの影響で代替わりをされていましたが、

味が変わらないのは流石ですね。

お刺身と天麩羅のランチを美味しく頂きました。








蜀紅 Round 6 ~その5~

2023年09月07日 | 大阪駒(蜀紅・草流・芙蓉・安清)
続いて、蜀紅の桂馬です。

今回、ちょっと刃幅の広い

彫刻刀を使用しているのですが、

彫り上がりを見る限りでは、

いい感じです。

使いやすい道具に出会えるか否かは、

職人にとってはとても重要なことです。

十四世名人木村書 Round 3 ~その4~

2023年09月05日 | 永世名人書シリーズ
木村名人の角行、一字書です。

上手く出来ない複数の原因の一つが、

この角行ではないか、と思っています。

字母からあまり逸脱しない程度に、

アレンジして彫ってみました。

あっ、一部で線が出てないですね。

後で直します。

とりあえず、先に進みます。