goo blog サービス終了のお知らせ 

駒師「日向」のブログ 本店

プレーヤー目線で作る
将棋駒作家のつぶやき

無双 Round 3 ~その9~

2022年09月13日 | 無双書
無双一字書です。

試作ですので、鏡面仕上げはせず、

これで完成と致します。

思っていたよりも出来が良いのは、

字母紙のおかげだと思います。

何度もやり直しをしたかいがありました。

反省点は面取りですね。

サイズが小さめの木地でしたので、

面とりはもっと浅くするべきでした。

ハチワンダイningバーさんに置いてあります。

ご指摘、アドバイスなどを頂ければ幸いです。







山華石 Round 2 ~その1~

2022年09月11日 | 山華石
久しぶりに作ります山華石(さんかせき)です。

前回作りましたのが2013年ですから、

あれから9年も作ってなかったんですね。

その原因は分かっておりまして、

字母の「将」の字が嫌いなんです。

山華石がメジャーになれなかった主因は、

ここにあると私は考えています。

なので、今回は将の字がない一字書にしました。

まあ、実際には

「なんか一字書にできる書体はないかな?」

と探していたら山華石に当たったんですけどね。

山華石は宮松影水師がよく彫駒で作っていた書体ですが、

最近は殆ど見かけなくなりました。

書体は作る人が居なくなると廃れますので、

それを防ぐのも駒師の務めです。

初めての字母は試作からスタートしますので、

それ用の木地(御蔵島黄楊の柾目・板目交り)を充てました。






無双 Round 3 ~その8~

2022年09月09日 | 無双書
はい、無双の桂馬です。



香車です。



銀将です。



竜王、竜馬です。



全部彫り終えて、目止めして、乾燥しているところです。

この駒は作るのが楽しい!

なんでだ?


清安 Round 1+1 ~その22~

2022年09月07日 | 安清、清安、源兵衛清安、宗歩好
完成しました清安の一字書です。

これから少し使ってみますが、

字母のサイズ、バランス共に課題がありそうです。

なお、木地は御蔵島黄楊ですが試作用です。



盤上に並べてみました。

まあ、プレーに支障は無い様です。


無双 Round 3 ~その6~

2022年09月05日 | 無双書
無双の金将と、成銀です。

出来上がりでは、

黒、朱の漆で見分けがつくように致しますが、

彫っている段階ではまったく同じです。

無双の成銀は、あまり略されていないため、

そのまま金将の字母として使うのが面白いと思いました。

これがやりたくて作っている感もありますが、、、、




清安 Round 1+1 ~その21~

2022年09月02日 | 安清、清安、源兵衛清安、宗歩好
漆の研ぎ出しが終わりました清安の一字書です。

うーん、、、、、、

糊の跡が残ってるね。

糊を変えたんだけど、

よくくっつくんだけど、

作業効率はアップしたけど、

残るね。

成分は、、、、PVP?

プロビニルポリピロリドン」って書いてあるね。

水溶性なので、水研ぎならすぐに落ちると思ったけど、

その前にニスで目止めしてるから、

なんか化学反応してるのかな?



もしこのまま残ったら、対策が必要です。



清定 Round 2 ~その21~

2022年08月31日 | 清定書
ハチワンダイningバーさんから、

一時帰宅しております清定の一字書です。

お客様が対局されている様子を拝見し、

実際にそうなった訳ではありませんが、

「やっぱり双玉の方がもめなくていいな」

と思い、



点を足してます。

ついでにこの銀将、





漆の塗り漏れを発見しましたので、

このタイミングで修正します。

まだまだ修行が足らんな。。。


無双 Round 3 ~その5~

2022年08月29日 | 無双書
無双書の飛車です。

太く深く彫りますので、

とても手間がかかります。

昔は仕様に関係なく、

一手の深さで彫っていましたが、

今は、彫埋め(盛り上げ)用なら、

浅く彫ります。

角行とおなじで、

無双の飛車も柔らかく丸いイメージですね。

試作(自分用)は自由に作れるので楽しいです。

彫刻刀の切れが悪くなっているのに、

研がずに彫り続けたので、

彫跡が汚くなりました。

後で修正致します。


将棋とお酒 ~その3~

2022年08月26日 | 日向のひとりごと
最近は若い方を中心に、

アルコールを飲めない方が増えましたね。

お酒には良い面と悪い面がありますので、

飲めないことが幸せか不幸せか、

私には分かりませんが、

私の場合、呑めてしまうので、

将棋バーに行って禁酒なんて、とてもできません。

呑めば将棋は格段に弱くなり、

ほとんど勝てなくなりますが、

こういうお店では、

将棋は単なるキッカケに過ぎず、

そこでの会話やコミュニケーションを楽しむもの、

というのが私流です。







無双 Round 3 ~その4~

2022年08月23日 | 無双書
無双書の角です。

現代の「角」の字は、

最終画(真ん中の縦棒)が、

突き抜けませんが、

もともとは、

「刀」+「用」、

刀を用いるの意なんだそうで、

突き抜けるのが本来の字らしいです。

無双の角は全体的に丸く、

柔らかい印象です。





駒師の麻雀 ~その40~ 六段坂を二度登って思うことまとめ(13)

2022年08月21日 | 麻雀
三人麻雀、やってます。

六段坂に挑戦、なんて言ってましたが、

あのあと、失点しまくり、坂を転げ落ちる様に、

三段まで降段してしまいました。

よく考えてみると、

六段になるまでに、

国士無双を10回以上和了してまして、

三人麻雀とはそういうものかと思っていたのですが、

単なる「バカづき」だったんですね。

それに気が付かず同じように打っていたら、

あっという間に、、、、という次第です。

これからは地道に打って、とりあえず、

六段には戻したいと思います。


清安 Round1+1 ~その20~

2022年08月18日 | 安清、清安、源兵衛清安、宗歩好
清安一字書です。

漆を入れました。

表は黒色、裏は赤色の

源平仕上げです。

以前にも書いたかも知れませんが、

私がこの仕様を好んでいる最大の理由は、

某奨励会員が、秒に追われて、持ち駒の裏面を上にして打ち、

即反則負けとなった、という話を聞いたからです。

その奨励会員の方が弱いからそうなった、

という方もいるでしょう。

しかし、反則負けというのは後味が悪く、

道具を作るものとしては、

出来る限りそれらが生じない様にしたいのです。


無双 Round 3 ~その3~

2022年08月16日 | 無双書
無双一字書の歩兵です。

父親からもらった一眼レフカメラで撮ってみました。

ん? どうなんですかね?



ん?

なんか少しピントがずれているのか?

彫りが下手なのか?



余計なお節介から女性を守りたい

2022年08月07日 | 日向のひとりごと

――誰でも見ていいようにすると、見ず知らずの女性の感想戦に割って入る男性がいたりするからですよね。私も、大会で私の対局を見ていた知らない高齢男性に「終盤がなってない」とお説教されたことがあります。文春オンラインでも、スポーツジムやボウリング場、そして将棋道場にもいる「教え魔おじさん」の記事が反響を呼んだことがありました。

中倉 はい。最初は制限してなかったのですが、そういう男性が嫌だったという声もありました。同じ女性として考えた時に不快なのは分かります。もちろんそんな男性ばかりでないのですが……。

 悪気はないとしても、ダメ出しみたいなことを言われると萎縮してしまいますよね。特に級位者の女性は「弱いと言われたらどうしよう」「大会はちょっと怖い」みたいな不安がある。それでも勇気を出して大会に参加してくださっているのですから、余計なお節介から女性を守りたいという気持ちがありました。

中倉宏美さんのコメント、⇒文春オンライン記事のです。

私が、もっともだな、と思った部分を抜粋しました。

無双 Round 3 ~その2~

2022年08月06日 | 無双書
無双書です。

書の主は熊澤良尊師です。

師より購入した字母紙には、

昭和58年と書かれていますので、

40年ぐらい前に作られたものなのでしょうが、

字は古くならないところがいいですね。

試作ですので、グレードは高くありませんが、

無双には柾目が合う気がして、

木地は御蔵島黄楊の柾目を用意しました。