徒然なるまままに

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中国の絵画(常設展)  東京国立博物館 東洋館

2006-09-06 | 美術
中国の絵画  蓮・水鳥・魚・草虫
2006/8/1~ 2006/9/3
東京国立博物館 東洋館第8室

  • 葡萄垂架図 1幅 伝任仁発筆 元時代・14世紀 TA-122

    本図は水墨の草虫図として極めて良質の作品である。元時代の任仁発筆の伝称は根拠に乏しいが,江南の草虫図の名手の作と思われる。本来は他にいろいろな花卉草虫を描いた画巻であった可能性もある。能阿弥と狩野探幽の外題が付属している。曼殊院旧蔵品。
    伝任仁発筆の絵画は《松竹に鶴図》 を三の丸尚蔵館で拝見している。

  • 重文 蓮池水禽図 2幅 於子明筆 南宋時代・13世紀 京都・知恩院蔵
    1幅は、桃色の蓮と緑の蓮を垂直に描く。白い水禽。もう1幅は、すこし斜めに傾く蓮を描く。茶褐色の水禽。
  • 重文 蓮池水禽図 2幅 伝顧徳謙筆 南宋時代・13世紀 TA-142

    蓮池水禽図は中国江南の毘陵(常州)などの地において五代以降,着色画,水墨画ともにさかんに描かれたようである。本図は五代南唐の顧徳謙の款印があるが南宋末頃の着色の代表的作品。蓮花には蕾,開花,落花の「時」のうつろいがみられる。三井家旧蔵品。 飛ぶ鳥が見事。鴛鴦が対で泳ぐ。

  • 蓮鷺図 2幅 伝徐崇嗣筆 元時代・14世紀 TA-41
    蓮を褐色と白で描く。飛ぶ右上と立つ左下の鷺が向かい合って対をなす。

  • 芦雁図 2幅 伝牧谿筆 元~明時代・14世紀 個人蔵
    灰色の地に墨で雁を描く。

  • 重美 藻魚図 1幅 伝景初筆 明時代・14~15世紀 TA-365;白地に淡墨色で鯉を描く、大きな鯉が画面中央に、小魚が9匹。鱗、ひれの動きが見事。
  • 藻魚図 2幅 劉節筆 明時代・15世紀 個人蔵;一対の藻魚。褐色。
  • 重文 四季花鳥図(秋) 1幅 呂紀筆 明時代・15~16世紀 TA-163;画面右に生える樹木に泊まる黒い小鳥2羽と白い尾長。左下には鴨2羽。右下には水墨画風に岩を描く。緑、赤、茶が鮮やか。背景にも濃淡をつける。四幅のうちの1幅。

    伝呂紀の《花鳥図》(対幅)は三の丸尚蔵館で拝見した。

  • 草虫図 1幅 元~明時代・14~15世紀 TA-367;たで、朝顔、あげは蝶などを描く。
  • 重文 草虫図 2幅 元時代・14世紀 TA-488
  • 草虫図 1幅 呂敬甫筆 明時代・15世紀 TA-611
  • 重文 竹塘宿雁図 1幅 南宋時代・12世紀 TA-489;扇絵
  • 重文 荷花鶺鴒図(唐絵手鑑「筆耕園」の内) 1枚 伝王淵筆 明時代・16~17世紀 TA-487



    草虫図巻 1巻 明~清時代・17~18世紀 山越保子氏寄贈 TA-640;十種類以上の草と蝶、蜂、蟋蟀、蟷螂などを描く
    湖畔群雁図巻 1巻 周縄筆 清時代・順治4年(1647) 林宗毅氏寄贈 TA-466;画面の右から左へ雁が群れをなして飛んでいく。
    芦雁図冊 1帖 辺寿民筆 清時代・乾隆9年(1744) 高島菊次郎氏寄贈 TA-309
    花蝶図扇面 1本 真然筆 清時代・同治11年(1872) 林宗毅氏寄贈

    (8月25日)
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