徒然なるまままに

展覧会の感想や旅先のことを書いてます。

常設展 川村記念美術館

2006-08-20 | 美術
常設展(いま見られるコレクション)
川村記念美術館
2006年6月24日から8月20日

パブロ・ピカソ
酒場の前の男女 1900年 パステル、紙
 肘掛け椅子にすわる女 1927年 油彩、カンヴァス
 シルヴェット 1954年 油彩、カンヴァス
が3点。このほかに版画が5点。1900年の酒場の前の男女は、青の時代の前の作品。シルヴェットは前回3月にも見たが、モノトーンでデフォルメされていない若い女性が描かれている。いいですね。

長沢蘆雪 牧童図 1790年代(寛政年間) 屏風(六曲一双)、紙本墨画
尾形光琳 柳に水鳥 18世紀初頭 屏風(二曲一双)、紙本金地彩色
橋本関雪 琵琶行 1910年 屏風(六曲一双)、絹本着彩
鏑木清方 四季美人図 未詳 掛軸(四幅対)、紙本着色

4点とも素晴らしい作品。Kleeを見に来たのを忘れて見入ってしまいます。
長沢蘆雪の牧童図。牛に乗る牧童と、木にぶら下がったりして遊ぶ牧童。墨で一気に描いた樹木と薄い金雲で模様をつけた画面。伸びやかな筆遣いと長閑な風景が広がる。
尾形光琳 雪の名の緑と赤い葉でアクセントした晩秋と冬を対比させた柳に水鳥図。この1点で元がここまで来た甲斐がありました。
橋本関雪 琵琶行。説明がないので話が不明ですが、三艘の舟でいく壮年の男性たちと女性が描かれる。画面いっぱいに拡がる人物描写からは、只者ならぬ雰囲気が伝わってくる。帰ってGoogleすれば白楽天の有名な詩だそうで。たとえば、こちらに
鏑木清方 清方らしい、四季の美人図。

(15日)
コメント
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