次男の青春

『技術にしか変えられない未来がある。

エンジニアにしか味わえない仕事の醍醐味がある。

もしあなたが、○○○○の一員となって、エンジニアとしての大きな夢を実現したいと考えるならば、私たちは幅広い事業フィールドであなたを迎えたいと思う。

世界を変える、時代を変える大志を持とう。

"ASPIRE to be"

エンジニアにしか見ることを許されない夢が、ここにある・・・・・・・・・』


大学３年の時、この巨大企業のパンフレットを見て、「絶対にこの会社に入ってやる。」と決めたそうだ。

そのためには、先ず、大学院に進学しなければ・・・・と、猛烈に勉強したようだ。

中学校では学年で1・2位を争う成績であったのだが、高校に入ってラグビーに熱中し過ぎたのか(笑)・・・・・三浪してやっと大学に合格した「不肖の息子」である。

就職には「年齢制限」と言うものが昔からあって、二浪までは許されるが、それ以上は厳しい・・・というのが世間の相場であったが、そんな私たちの心配を難なく打ち破って、見事に第一志望のこの会社に採用されたのである。

大学院で流体工学を専攻した関係で、ターボチャージャの設計・開発を担当しているそうだ。

理工系の知識など全くない私には、彼に仕事の内容を何度聞いてもチンプンカンプンである。

三人の息子の中では一番、ドジで、型破りで、扱いづらかった(笑)、あの次男坊の眼が、今、まぶしいぐらいに輝いている。


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