
8月8日(日)妻と二人で大宮の盆栽村に行ってきました。
愛車プリウスに乗って国道17号と産業道路を走ると45分ほどで到着です。

最初に行ったのが今年の3月にオープンしたという大宮盆栽美術館です。
オープン前に展示予定の高級盆栽が枯死するなど紆余(うよ)曲折があったそうですが今は順調に運営されているようです。
ただ園内はほとんど撮影禁止で、庭園は「今日の1枚」ということで1日1点だけの撮影が許されるという仰々(ぎょうぎょう)しい雰囲気でした。
この日に撮影が許された木は、花梨(かりん)でした。

美術館は早々に切り上げ、いよいよ盆栽村に到着です。
江戸時代から明治・大正時代まで、現在の東京都文京区千駄木にある団子坂には、多くの植木屋が集まって、菊人形づくりや盆栽業を営んでいました。
しかし、1923年(大正12年)に起きた関東大震災をきっかけに、より広い土地を求め、盆栽業者だけの村を作る構想によって誕生したのが、大宮盆栽村だそうです。
「盆栽四季の家」にトイレと無料の駐車場があったので、ここにプリウスを停めて周囲を散策しました。

「盆栽四季の家」の裏手に「清香園」という盆栽園がありました。
現在の盆栽村周辺には、およそ10軒の盆栽園が営まれています。
この「清香園」は三越日本橋本店の本館屋上にも店舗を構えているという名門だそうです。

村内には、もみじ通り、けやき通り、さくら通りなどがあり、四季折々の散策が楽しめる観光地ともなっています。
「盆栽四季の家」の前を南北に走っているのが「もみじ通り」です。
百日紅(さるすべり)の花が綺麗に咲き誇っていました。

盆栽村というだけあって洋風建築の家でも庭木は和風です。

盆栽村は閑静で緑豊かであることから、埼玉県内でも屈指の高級住宅地としても知られており、1997年(平成9年)には国土交通省選定の都市景観100選を受賞しました。

鬱蒼(うっそう)とした古い庭木に、この家の歴史が感じられますね。

「やなぎ通り」にある素敵な邸宅にも百日紅の花が咲いていました。
右側に咲いている鮮やかな朱色の花は何の木でしょうか・・・。

「けやき通り」を北に歩き、ほどなく左に折れると「しで通り」です。

庭いっぱいに花が咲き乱れています。
庭から溢れ出るような、この花は何の花でしょうか・・・・。

「しで通り」を左折すると「かえで通り」です。

歩いてすぐ左手に「藤樹園」という盆栽園がありました。

「かえで通り」を更に南に進むと「漫画会館」という建物がありましたので中に入ることにしました。

「さいたま市立漫画会館」は、日本近代漫画の先駆者「北沢楽天」の偉業を記念し、楽天晩年の旧宅を改築して昭和41年に開館しました。
漫画文化の普及を目的とした美術館で、北沢楽天の作品や遺品の展示をしている他、様々な漫画に因んだ(ちなんだ)特別展示をおこなっています。

北沢楽天は1876年(明治9年)埼玉県足立郡大宮宿に生まれ、19歳のときに横浜でオーストラリアの漫画家フランク・ナンケベルに西洋漫画を学び「漫画」を描くようになりました。
23歳のとき福沢諭吉に招かれ、時事新報社に入社、薩長藩閥政府批判の政治漫画と風俗漫画で活躍し「楽天漫画」として人気を呼びました。
晩年、生まれ故郷に戻った楽天は漫画だけではなく日本画も多く描き、漫画界の大御所として多くの門下生を輩出したそうです。
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