たんぽぽの心の旅のアルバム

旅日記・観劇日記・美術館めぐり・日々の想いなどを綴るブログでしたが、最近の投稿は長引くコロナ騒動からの気づきが中心です。

ブロードウェイミュージカル『ニュージーズ』上演決定

2021年07月25日 14時50分59秒 | ミュージカル・舞台・映画

 昨年4月、制作発表を行い、初日を目前にしながら全公演中止された京本大我君主演『ニュージーズ』、10月に日生劇場、11月に梅田芸術劇場にて上演決定と発表されました。2022年7月・8月帝国劇場『ミス・サイゴン』のキャスト発表に続いて、東宝さんより嬉しいお知らせ。小池修一郎先生の宝塚での演出が、来年2月の宙組公演までないのはこのためでしたね。小池先生が忙しいということは日本のミュージカル界が動いているということ。たびたびの中止期間を経て劇場、舞台は対策を学習しているから東急シアターオーブで上演中の『ジーザス・クライスト=スーパースター in コンサート』は22日から24日までの公演が中止されたものの、短期間で対策を施し再開と発表されました。

 キャストは変わらず、加藤清史郎君も出演するかな。昨年4月中止決定が発表されたあとの清史郎君のインスタグラムの言葉は無念さがにじみ出ていて、心が痛くただただ涙でした。宝塚OGによるエリザガラコンが中止から無観客ライブ配信となったとき、OGの方々がインスタライブで、目前の公演が中止になるのはこんなにも辛いものかと知ったと話していました。どれほど悔しかったでしょうね。今年の秋は無事に上演できることを祈っています。チケットとれる気が全くしませんが、東宝ナビの選考予約にエントリーします。

 来年の30周年記念『ミス・サイゴン』もみたいし、そのためには資金が必要なので昨日までに準備した書類をこれからコンビニでコピー、送付状はプリントアウトして郵便局に持ち込まなければなりません。間に合わなかったらバスに乗って届ける。一か月前面接でアウトとなったところだからダメもと、こんなきついこと終わりにしたいですがやるしかありません。リハビリに通わなければならないことをどうすればいいのかと思い悩みながら、今はとにかく書類を出す。宝塚や東宝さんの舞台を観劇したい、自分で苦労して稼いだお金で観劇したい。そのために書類を出す。元気が出ました。東宝さん、中止になった公演のリベンジを果たすべく、ずっと調整を続けているんですね。『エリザベート』もくるかな、くるでしょう。キャストが気になりすぎます・・・。



また劇場で会えるよね
https://blog.goo.ne.jp/ahanben1339/e/94676808285ec088fddc3bd013c8d5c4

『ニュージーズ』
https://blog.goo.ne.jp/ahanben1339/e/656329abde9ba607b4c671fad86b0138

アニメーション紀行『マルコ・ポーロの冒険』-第1話はるかなる旅立ち

2021年07月25日 01時01分40秒 | ミュージカル・舞台・映画
 1979年4月から1980年4月にかけて、毎週土曜日の夜NHKで放送されました。アニメーションと実写ドキュメンタリーをあわせて、17歳に旅に出たマルコ・ポーロの『東方見聞録』をもとにしたオリジナル番組。NHK特集『シルクロード』と共に、地域性もありますがたった5分一人で電車に乗ることすら冒険だったわたしに、世界は広いのだということを教えてくれました。毎週土曜日が待ちきれず、ストーリーをメモリながら夢中でみました。すっかり忘れていましたがファンクラブもあり同人誌に名前だけ参加したりしていました。徳間書店発行の『マルコ・ポーロの冒険』も購入しました。マルコの声が富山敬さん、フビライが森山周一郎さん、ナレーションが小池朝雄さん、小椋佳さんの主題歌、挿入歌の歌声と共にAnotherWorldに旅立たれた方々の声を今も思い出すことができます。

 2020年12月4日現在でフィルムは全話残っていることが確認され、第2話のダイジェスト動画がNHKのサイトにアップされています。アーカイブ発掘中で半分以上は視聴者が提供した音声と合体されて映像化することが可能だそうです。わたしと同世代、少し下の根強いファンがたくさんいらっしゃるんですね。

アニメ&実写『マルコポーロの冒険』全映像がフィルムで!
https://www.nhk.or.jp/archives/hakkutsu/news/detail282.html

「第1話はるかなる旅立ち-

 1269年。
 ヴェネチアに、二人の男が長い旅を終えて帰ってきた。宝石商人のニコロ・ポーロとマテオ・ポーロの兄弟である。
 15年ぶりの二人の帰国に、街はわきかえっていた。だが、旅の途中に知った息子マルコの誕生と妻の死に、ニコロの胸中は複雑だった。
 はじめて対面した父と子の間に15年の空白がたちはだかった。
 父の帰りを待つ孤独なマルコにとって最大の楽しみは、東方の国々の話を、父から聞くことだった。しかし、母の死後、父へのあこがれは、少しずつ変化をとげていったのだった。
 世界の宝物も、元の王フビライ・ハーンの通行証「黄金のパイザ」も、父に対する反抗心を深めるだけたった。そんなマルコに、ニコロは黄金のパイザの重さを、海を渡り砂漠を越え、太陽に焼かれ風にひきさかれる旅の重さをわからせてやる、と心決めるのだった。「自分の運命を自分できりひらけるのは、真の勇気のある人だけ。あなたもニコロの子、ヴェネチアの中だけで終わる男ではない。母さんもそれを望んでいたわ・・・」。叔母フローラの言葉にマルコの心は動きはじめた。
 ニコロとマテオは、東西交流の使者としてフビライとの約束を果たすため、再びモンゴルへ出発することとなった。ニコロの心残りはマルコだった。15年間、何もしてやれることなく、今また別れなければならないのだ。
 兄の気持ちを察したマテオは、マルコを旅に誘うことを提案した。
 「世界の限りない広さと素晴らしさを、マルコに教えてやるんだ!!
 二人は決断した。
 1271年。一行は遥かな旅に発った。時に、マルコ・ポーロ、17歳。

 フローラ(ゲスト出演)は、ニコロ、マテオの妹で、マルコの母親がわりをつとめる。父のように強い男になれ、とマルコに旅立ちをすすめる。

 国名:イタリア 脚本;金子満 絵コンテ;もりまさき、川尻善昭 作画;川尻善昭
 仕上;西山誠 フローラの声;鈴木弘子」(徳間書店『マルコ・ポーロの冒険』より)

 「黄金のパイザ」という響きにワクワク感がよみがえってきます。「黄金のパイザ」は、小椋佳さんの歌にもなっています。放送当時はドキュメンタリー部分にはあまり興味がなく、アニメーションに心躍らせていました。マルコのたどった道のりは、現在外務省から渡航中止勧告が発令されている中東の紛争地域だったり、
1991年にシルクロード天山南路を旅して、ウルムチからカシュガルまでのバスで走りました。叶うならば今の自分でもう一度全話みてみたいです。

旅の思い出写真_シルクロードの子供たち
https://blog.goo.ne.jp/ahanben1339/e/402d720bfc7318e9058f414d6226012d

 最近のことはすぐ忘れてしまうのに昔のことはよくおぼえている、長期記憶に強く短期記憶が弱いのは老いてきた確たる証。どこまで時間が許されるかわかりませんがこの世にいる間にできるだけこれまで出会ってきた歴史をたどり直したいし、自分が自分でいられる間に自分の手で背負っているものを整理していきたいと思います。てんがいこどくとなった自分でたどるのはつらさもありますが、人生という旅を終える前にたどり直したいです。