たんぽぽの心の旅のアルバム

旅日記・観劇日記・美術館めぐり・日々の想いなどを綴るブログでしたが、最近の投稿は長引くコロナ騒動からの気づきが中心です。

星組『ロミオとジュリエット』東京宝塚劇場千穐楽LV(2)

2021年07月09日 15時29分05秒 | 宝塚


星組『ロミオとジュリエット』東京宝塚劇場千穐楽LV
https://blog.goo.ne.jp/ahanben1339/e/09f346836653722c47284ae5733e2a08

 4月26日から5月10日までの公演は緊急事態宣言の発出により中止、無観客ライブ配信によるパフォーマンスはいかばかりの気持ちであったか、客席の熱気に包まれた中で大千穐楽を迎えることができて本当によかったです。

 自分のための復習、思いつくままに断片的に。

 役が少ないので上級生もモンタギュー家とキャピュレット家の対決をダンスで表現する場面でがんがん踊っていて、宝塚ってほんとにすごいと思いました。オンデマンド配信中のぽっぷあっぷタイムでの白妙なつさんと夢妃杏瑠さん、組内のオーディションで役を射止めたみたいできびしい世界。全員の呼吸が合っていくまで大変だったことと思います。キャピュレット家が青い衣装、モンタギュー家が赤い衣装、視覚的にわかりやくすなっていました。今まで革を使った衣装だったみたいですが自由度が高く動きやすそうなストリート系?の衣装でまた新しいロミジュリ、フィナーレはこっちゃんが青い羽に青いリボンをつけたのがすごく可愛かった、ひっとんは赤い大羽根。

 役替わりで千穐楽はA日程でした。B日程の無観客ライブ配信で愛ちゃん(愛月ひかるさん)の死がすごいとSNSで評判になっていました。いつかオンデマンド配信で出会える日がくればと思います。著作権でむずかしいかな・・・。

 ロミオ;礼 真琴
 ジュリエット;舞空 瞳
 ロレンス神父;英真 なおき
 モンタギュー卿;美稀 千種
 モンタギュー夫人;白妙 なつ
 キャピュレット卿;天寿 光希
 キャピュレット夫人;夢妃 杏瑠
 乳母;有沙 瞳

A日程 
 ティボルト:愛月ひかる
 ベンヴォーリオ;瀬央 ゆりあ
 マーキューシオ;極美 慎
 パリス伯爵;綺城 ひか理
 ヴェローナ大公;輝咲 玲央
 死;天華 えま
 愛;碧海 さりお
 ピーター;遥斗 勇帆
 ジョン;羽玲 有華

 英真なおきさんは三度目のロレンス神父。霊廟で仮死状態となったジュリエットが目覚めたときそこにはジュリエットの目覚めを待つロミオがいる、そして二人は結ばれるという神父の計画が現代のように携帯電話かメールを使って伝えられていれば、死に阻まれることなく二人は結ばれてめでたしめでたしとなったのにと思うとなんとも歯がゆいですがすれ違いに物語が生まれます。二人の死によって対立を続けてきた両家はようやく和解し、死をもって永遠に結ばれた二人は幸せに満たされた表情で幕を下ろす物語に残ったのは浄化された清らかな世界。

 外部ではダンサーは死のみですが、宝塚では死と愛が登場、セリフは全くなくひたすらダンスで表現、天華えまくんの死、碧海さりおくんの愛、共に美しいダンスでした、天華えまくんの、エリザベートのトートのようにロミオにせまっていく表情も映画館の大画面アップで何度も映し出されて素敵でした。キャピュレットの跡取りとして生まれながらにモンタギュー家への憎しみの中で育ったティボルト、2017年の赤坂ACTシアター公演でも思いましたが、従妹であるジュリエットへの想いが報われることもなく憎しみの中でマーキューシオに殺されてしまってほんとに哀れ。こっちゃんロミオ、可愛かったですね、なんとも頼りないロミオに短い時間軸の中でジュリエットが強く惹かれていき物語が動いていく、ジュリエットが物語を動かしていくところをなんの違和感もなく自然な流れとしてみえたところに説得力がありました、16歳のジュリエットが可愛いだけでなく母性愛のある人のようにもみえたところが新しいロミジュリかな、うまく言えませんが。マーキューシオの極美慎くん、こんなとがった役はじめてだったと思います、美人さん。綺城ひか理さんといえば花組時代の『メサイア』での鈴木ですが、パリス侯爵に役者としての力を感じました。

オンデマンド配信されたナウオンステージより、印象的なところを。
ひっとん、「ロミオを愛し抜きたい」
こっちゃん、「三度目のロミジュリ、新人公演の時は二幕だけだったので一幕にこんなにいろいろあるんだと驚いた。僕は怖いを気持ちよく歌っているのは一幕、二幕は緊張している」って話していたかな、ちょっとあやふや。
せおっち、役替わりで「振付が始まったときはパニパニパニックだった。」
愛ちゃん、「舞踏会の場面でジュリエットと踊るところが追加されたので、ティボルトがよけい哀れにみえる、極美慎くんに顎クイされる日がくるとは思わなかった。」

こっちゃんと柚希礼音さんとの対談で、柚希さん「、白タイツのロミオが根底になくてはいけないと思った」。

オンデマンド配信中のぽっぷあっぷタイムより、印象的なところを。
白妙なつさんと夢妃杏瑠さん、「ジュリエットも乳母も、女性が物語を動かしている。」
極美慎くん、「パリス侯爵はヴェローナ一の金持ちで気取りやの間抜けと原作になんども書かれている、気取り屋が一周回って間抜けになったように演じたいと思った。」
綺城ひか理さん、「パリス侯爵は小池先生が二枚目でもいい、二枚目だと思っているところが間抜けでいいと、「ジュリエットはパリス侯爵がいやでロミオを選んだとみえてはいけない。」と。
天華えまくん、「死とはなんぞやからスタートした、いけとし生けるものみな終わりがあってそれが美しいと言われることもある、ロミオもジュリエットも自分から死を求める、手を伸ばしたくなるような死になれればいい、誰にも寄り添う死になれればいいと思う。礼真琴さんが死に操られているようなダンスを一緒にしてくれている。」
有沙瞳ちゃん、「乳母は舞踏会の場面でジュリエットをパリス侯爵の方にいくよう一生懸命おしている、愛情をもっているがジュリエットの母ではない」などなど。