たんぽぽの心の旅のアルバム

旅日記・観劇日記・美術館めぐり・日々の想いなどを綴るブログでしたが、最近の投稿は長引くコロナ騒動からの気づきが中心です。

宙組『シャーロック・ホームズ』-生演奏はいいですね

2021年07月18日 23時54分26秒 | 宝塚
宙組『シャーロック・ホームズ』『デリシュー』宝塚大劇場で開幕
https://blog.goo.ne.jp/ahanben1339/e/c48cbb111ed20a4f55449c1b665684bb

 今日は真風さんのお誕生日ということで、宝塚大劇場はマチソワ共にアドリブ祭りで大いに盛り上がったようです。指揮をしている西野淳先生のツィッターを拝見すると、アドリブの連続にオーケストラボックスは合わせていくの大変なんですね。スリリングで楽しい本番、オケが指揮に完璧に対応してくれたと。生演奏の醍醐味、生演奏だからこそ味わうことのできる臨場感。

https://twitter.com/JUNNISHINOcond

 感染症対策でオケピットに黒い蓋がされていて客席に飛沫がとばないようになっているのは東京宝塚劇場と同じ仕様なんだろうと思います。この状況の中で、生演奏の理念をすてることなく復活させてくれた劇団、そして指揮者、オケのみなさま、心からありがとうと思います。これから一か月ぐらいが一番暑い時期、無事によろしくお願いしますという気持ちです。

 2年前の大劇場の青空。観劇のために生きる人生、くじけてはいられません。観劇のために気持ちを立て直していかなければ・・・。









 

2015年宙組『王家に捧ぐ歌-オペラ「アイーダ」より-』-オンデマンド配信

2021年07月18日 14時20分31秒 | 宝塚
祈ろう明日を
https://blog.goo.ne.jp/ahanben1339/e/6fb18aeb474db96ef3b2d81378fff914


「世界に求む-王家に捧ぐ歌

 作詞;木村真司 作曲;甲斐正人

 祈ろう明日を
 この地上にこそ希望を
 人みな時代から時代へと
 誇らしく語れるように
 そんな世界を私は求めてゆく

 この世に平和を この地上に輝きを
 人みな溢れる太陽浴び 微笑んで暮らせるように
 戦いに終わりを この地上に喜びを
 人みな等しく認め合って お互いを許せるように
 たとえ今は夢のように思えても
 この身を捧げて そんな世界をいつかきっと」

 2015年宙組『王家に捧ぐ歌』、先日オンデマンド配信で視聴しました。まあ様(朝夏まなとさん)演じるエジプトの若き武将ラメダスがこの世の平和を願って高らかに歌いあげる主題歌「世界に求む-王家に捧ぐ歌」、歌詞も曲もよくて、耳に残りやすく、まあ様の歌声が沁みます。

 昨年3月14日、2003年星組公演でラメダスを演じた湖月わたるさんの公式ツィッターを参照して歌詞を掲載しましたが再掲。まあ様の、希望にあふれた、真っすぐに前を見つめるひたむきな眼差しがラメダスによく合っています。乙女になったキュートなまあ様も、長身・足長でかっこいいまあ様も、どちらも好きと思います。目もあてられないようなニュースばかりが続く昨今、この歌が一人でも多くの人に届けという気持ちにならずにはいられません。

「三井住友VISAカード シアター
グランド・ロマンス

『王家に捧ぐ歌』
-オペラ「アイーダ」より-
脚本・演出/木村 信司

イタリアの大作曲家ヴェルディの円熟期のオペラとして有名な「アイーダ」を、宝塚バージョンとして新たな脚本、新たな音楽で上演した本作品は、2003年に星組で公演されて好評を博し、第58回芸術祭優秀賞を受賞しました。今回が12年ぶりの再演となります。」

ストーリー
 
 大な石壁が開き、長い時を経た今もなお彷徨い続けるエチオピア王家の長兄ウバルドと家臣たちの魂が、愚かな戦いの犠牲となったエジプトの武将ラダメスとエチオピア王女アイーダに想いを馳せる。彼らこそ清き魂の持ち主であったと……。

 今から3500年前。強大な武力を誇り次々と領地を拡大していたエジプトでは、エチオピアとの再戦を控え新たな将軍の名が告げられようとしていた。若き武将ラダメスは、自分が将軍に選ばれるのではとの期待に胸を躍らせる。彼はエチオピアに勝利した暁には、エチオピアの王女アイーダに求愛しようと考えていたのだ。先の戦の折にラダメスに命を救われたアイーダもまた彼を慕っていたが、祖国の敵でもあるラダメスに想いを告げることは許されなかった。そこへ、かねてからラダメスを愛するエジプト王女アムネリスが姿を現す。出陣を控えたラダメスがアイーダに形見の指輪を贈る様子を見たアムネリスは、すぐさまラダメスが彼女を愛していることを感じとるのだった。

 やがて新たな戦いの始まりを告げる銅鑼が鳴り響き、イシスの神が選んだ新しい将軍としてラダメスの名が告げられる。エジプト王・ファラオから聖剣を与えられたラダメスは、勇猛果敢に戦い抜き、エジプトに勝利をもたらすのだった。

 一方、アムネリスはファラオの娘としてすべてを手に入れられる身でありながら、ラダメスの心だけは手に出来ないことを嘆いていた。そこへエジプトが大勝利を収め、エチオピア王を捕えたとの報がもたらされる。アイーダの本心を探りだそうと企むアムネリスは、祖国の敗戦を知り嘆き哀しむアイーダにラダメスが戦死したとの偽りを告げる。動揺したアイーダは、思わずラダメスを愛していると本心を吐露。嫉妬にかられたアムネリスは、囚人の分際で将軍を愛するとは思い上がりも甚だしいと、アイーダを激しく叱責するのだった。

やがて首都メンフィスにエジプト軍が凱旋してくる。褒美を問われたラダメスは、捕えたエチオピア人達の解放を願い出る。憎しみを捨て慈悲を与えることこそ偉大なエジプトがすべきこと、今こそ戦いに終わりを告げ、地上に平和を…と訴えるのだった。その熱意に心を動かされたファラオは、アムネリスや近臣達の反対を押し切りラダメスの願いを聞き入れる。
果たしてエジプトに真の平和は訪れるのか……そして、ラダメスとアイーダの愛の行方は……。 」
 (宝塚歌劇団HPより)


 オンデマンド配信された2003年星組公演の稽古場風景で、アムネリアスを演じた檀れいさんが涙を流している場面になんて美しく清らかな涙よと思いました。エジプト兵がエチオピア人を殺戮する場面やエジプトに囚われたアイーダが女官たちに鞭で打たれる場面などありなかなかにリリカルでハードですが演出家の想いが詰まったであろう熱い作品。ラメダスを中心に甲冑をつけた衣装でエジプト兵が踊る場面の振付も相当ハード、重くて大変なんだろうとなと思いますが、心象表現が素晴らしい場面と思いました。エジプト王女の王冠をつけたアムネリスも相当重くて大変そう。演じる怜美うららさんが倒れそうになるとナウオンステージで話しています。美しくて貫録十分。細かいことを書き始めるときりがないのでやめておきますが、もう一度心を落ち着けてゆっくりと視聴したい作品。きびしいご意見をみかけてしまいましたが、まあ様率いる宙組生が全身全霊で演じた作品、一人でも多くの方がご覧になるといいなとわたしは思います。