たんぽぽの心の旅のアルバム

旅日記・観劇日記・美術館めぐり・日々の想いなどを綴るブログでしたが、最近の投稿は長引くコロナ騒動からの気づきが中心です。

旅の思い出写真_ルーヴル美術館_「ラファエロの聖母子像」

2017年09月03日 18時24分18秒 | パリから世界遺産を訪ねて
 解像度が低すぎですが、2008年9月11日(木)に訪れたルーヴル美術館から、ラファエロの聖母子像。ラファエロの絵は幸福感に満ちあふれています。レオナルド・ダ・ヴィンチの絵は緊張してしまってダメだけれど、ラファエロの絵は部屋に一枚飾っておきたくなるような優しさがあるというガイドさんのお話でした。間近をみると安らかなぬくもりを感じました。こうして振り返ってみるとお金と時間をかけてフランスまで飛び、ルーヴルで絵を鑑賞するという、わたし、贅沢な時間を過ごしたんだというあらたな感動が自分の中で静かに沸き起こってきます。またいつかこの世にいる間に行けるといいなあ・・・。


「美しき女教師、1507~08年 油絵 板 122×80cm パリ、ルーヴル美術館


 ラファエロがフィレンツェ滞在期(1504~08年)に集中的に描いた、母子の情感あふれる人間的な「聖母子像」のひとつ。牧歌的な背景なので、古くから<美しき女教師>の愛称で親しまれてきた。制作時期が近い<牧場の聖母>や<鶸(ひわ)の聖母>と同様、聖母の足もとにイエスと洗礼者ヨハネを配し、三角形の構図にまとめる。この作品では、画面右がヨハネ。そのヨハネはイエスを見つめ、さらにイエスは聖母マリアと見つめ合う。こうした視線のつながりは、青いマントを半分脱いだ聖母という類例のない世俗的な格好と相まって、安定した画面のなかにも静かな動きを与えている。」

(週刊世界の巨匠 19ラファエロ 2009年6月16日小学館発行より)


 とてつもなく広く、天井の高いルーヴル美術館の椅子に腰かけて絵と対話するひととき、幸せでした。ルーヴル美術館で絵と対話するという経験をしてから美術館を訪れるようになりました。2013年には国立西洋美術館のラファエロ展も訪れました。いずれ書けたらと思います。