人生論:「生涯発展途上」を目指して

消化器内科医になった起業家・弁護士・会計士、岡本武士による人生論や新たな視点の提供、身の回りの出来事に対するコメント等。

紙一重の境界線

2004-12-16 02:30:20 | 人生論・閃き
天才と狂気は紙一重、といいますが、勇気と無謀も紙一重なのでしょう。愛と憎しみ、平和と戦争、快感と痛み、優勝と入賞、友情と愛情、正義と悪、生と死。

何事も、境界線の争いなわけです。境界線をどこに置くか、どれほど詳細に定めるか、どれだけ近づくか。天と地を分けるものは地平線、では友情と愛情の判断基準は?超えてしまったら、戻れるのか。無謀な行為に成功したら、さかのぼって勇気だったと言えるのか。平和のために戦争は必要なのか、正義を貫くためには悪が必要なのか。その境界線上には何があるのか、共存し得ないのか。どちらが原則なのか。納得すれば、どちらでもいいのか。では誰が納得すればいいのか・・・。

宇宙は広いが、何事についても紙一重にも及ばない境界線があります。

境界線に触れることなく生きている人はいませんが、この境界線に触れた数だけ、そしてその意味を考えた数だけ、人は成長していくのではないでしょうか。

私は、天才と狂気を区別しない。時には無謀こそが勇気だと思う。憎しみも愛のうちであり、戦争も共通な環境における異なる認識を争う、いわば相対的な平和といえる。快感と痛みは心の持ち方。優勝と入賞は100と90ではなく、150と100。友情とは愛情の腹八分目、つまり同質。悪は正義をより輝かせるために生まれた。

命のないところに認識は観念し得ず、よって自己の死は存在しえない。
自らの命は、永遠なり。

上記の質問に、十の人は十の色を持って答えるでしょう。私の考えは参考になるかもしれないし、同意・理解に苦しむかもしれない。それでいいのです。理解できずとも、視点はひとつ増えるはずです。

あなたはあなたの答えに辿り着くことができますか?