何事も完璧にしなければ意味がないとはいいませんが、中途半端な知識や能力、自信はとても危険なものです。例を挙げれば限りありませんが、たとえば・・・。
① 武道(特に古典的な武術)を学べば強くなれますが、最初の数か月間は、何もしらないでケンカするより弱くなることがほとんどです。慣れない動きで戦おうとしてしまうし、自分の流派の人とは違う形やルールで行わることもそうなのですが、「武道をやっているのにケンカしていいのか?」という罪悪感や「もし自分が強くなりすぎてて相手を殺してしまったらどうしよう」という委縮(勘違い?)から動揺してしまうことも大きいと思います。
② 「熱が出たら抗菌薬」らしいと聞き、子供が風邪で熱を出したから抗菌薬を与えるとします。しかし風邪は高い確率でウイルス性なので抗菌薬は効きません。むしろ耐性を作ってしまったりします。伝染性単核球症でペニシリン系の薬剤を与えてしまったら発疹の可能性もあります(セフェム系も避けるべきだそうです。これはどうでもいいのですが)。
もちろん50%が0%に勝るケースも多くあります。タバコを1日20本から10本に減らすことには意味があります。ただ、中途半端の危険性については認識しておきたいところです。
Informational managementの分野で、EVII (Expected Value of Imperfect Information) という概念があります。不完全情報の期待価値なのですが、不完全ではあるけど有用な情報も世の中にあり、そのために(たとえばそれを得るための検査・調査の結果を知るために)どれぐらいのお金をかけてもよいかなどを考えるツールの中の概念です。教科書的ではありませんが、不完全情報の期待価値がマイナスであることを認識している学者もいるようではあるものの、これを深く追及した論文は今のところ見当たりません。そこで、これを一般常識として広めたいと思っています。
もちろん世のためになると思うからですが、これには利己的な背景もあります。中途半端な知識で惑わされたり誤ったことを覚えたりしたくないし、中途半端な能力の人に教わったりサービス提供されたりしたくないし、裏付けのない自信を持つ人に重要事項を任せたくありません。
ご存じの方はご存じだと思いますが、私は知ったかぶりが嫌いです。わからないことはわからないと言ってほしい。「そんなこと自分で調べろ!」と怒鳴られた方がまだ嬉しいです。
人はカジュアルな会話のなかでも色んなことを学びますが、どこかの掲示板サイトやブログで得た知識を事実として述べる知ったかぶりがいて、自信ありげに話されたらそれを信じて学んでしまいます。それを「友達がこう言ってたよ」と広めてしまうかもしれません。カオス理論ではありませんが、それがどれほどの悪影響を及ぼすのかわかりません。相手のためにも訂正できるところは訂正しようと思うのですが、それも疲れてしまいます。結果として、「この人の話は5割引で聞こう」と考えるに至ります。さびしいことですが、仕方のないことです。
コンサルタントなどには自信が重要であり、ハッタリをかますこともあると思います。仕事で間違えたら最悪訴訟・クビになりますが、プライベートではそんなことがないので、一種の仕事病で不確かな知識・ネタを見せびらかすように語ってしまうかもしれません。これを「噂なんだけど・・・」「ネットで書いてあったんだけど・・・」と前置きすれば信用度を保てるので、これを試してみてほしいと切実に思います。
身に覚えのある方はぜひ、実践あれ!
① 武道(特に古典的な武術)を学べば強くなれますが、最初の数か月間は、何もしらないでケンカするより弱くなることがほとんどです。慣れない動きで戦おうとしてしまうし、自分の流派の人とは違う形やルールで行わることもそうなのですが、「武道をやっているのにケンカしていいのか?」という罪悪感や「もし自分が強くなりすぎてて相手を殺してしまったらどうしよう」という委縮(勘違い?)から動揺してしまうことも大きいと思います。
② 「熱が出たら抗菌薬」らしいと聞き、子供が風邪で熱を出したから抗菌薬を与えるとします。しかし風邪は高い確率でウイルス性なので抗菌薬は効きません。むしろ耐性を作ってしまったりします。伝染性単核球症でペニシリン系の薬剤を与えてしまったら発疹の可能性もあります(セフェム系も避けるべきだそうです。これはどうでもいいのですが)。
もちろん50%が0%に勝るケースも多くあります。タバコを1日20本から10本に減らすことには意味があります。ただ、中途半端の危険性については認識しておきたいところです。
Informational managementの分野で、EVII (Expected Value of Imperfect Information) という概念があります。不完全情報の期待価値なのですが、不完全ではあるけど有用な情報も世の中にあり、そのために(たとえばそれを得るための検査・調査の結果を知るために)どれぐらいのお金をかけてもよいかなどを考えるツールの中の概念です。教科書的ではありませんが、不完全情報の期待価値がマイナスであることを認識している学者もいるようではあるものの、これを深く追及した論文は今のところ見当たりません。そこで、これを一般常識として広めたいと思っています。
もちろん世のためになると思うからですが、これには利己的な背景もあります。中途半端な知識で惑わされたり誤ったことを覚えたりしたくないし、中途半端な能力の人に教わったりサービス提供されたりしたくないし、裏付けのない自信を持つ人に重要事項を任せたくありません。
ご存じの方はご存じだと思いますが、私は知ったかぶりが嫌いです。わからないことはわからないと言ってほしい。「そんなこと自分で調べろ!」と怒鳴られた方がまだ嬉しいです。
人はカジュアルな会話のなかでも色んなことを学びますが、どこかの掲示板サイトやブログで得た知識を事実として述べる知ったかぶりがいて、自信ありげに話されたらそれを信じて学んでしまいます。それを「友達がこう言ってたよ」と広めてしまうかもしれません。カオス理論ではありませんが、それがどれほどの悪影響を及ぼすのかわかりません。相手のためにも訂正できるところは訂正しようと思うのですが、それも疲れてしまいます。結果として、「この人の話は5割引で聞こう」と考えるに至ります。さびしいことですが、仕方のないことです。
コンサルタントなどには自信が重要であり、ハッタリをかますこともあると思います。仕事で間違えたら最悪訴訟・クビになりますが、プライベートではそんなことがないので、一種の仕事病で不確かな知識・ネタを見せびらかすように語ってしまうかもしれません。これを「噂なんだけど・・・」「ネットで書いてあったんだけど・・・」と前置きすれば信用度を保てるので、これを試してみてほしいと切実に思います。
身に覚えのある方はぜひ、実践あれ!