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小倉昌夫『経営はロマンだ!』日経ビジネス文庫

2010-08-12 23:46:10 | マネジメント・ガバナンス
1年くらい前に読んだ。
とても面白い本である。日経新聞に連載されていた私の履歴書のをまとめたもの。

ヤマト運輸は小倉氏の父親が起こした会社だが、ここまで大きくしたのは小倉昌夫氏の力だ。
東大時代にマックス・ウェーバーに感銘を受けた話や静岡での駆け出し時代に短刀をもった社員にひるんだ話なども面白い。一番ためになったのは、引退してから障碍者が働ける職場をつくるために共同作業所などで経営指南をするところだ。

「利益とは目的ではなく、収入から経費を引いた結果である。宅急便もそうだった。一生懸命いい仕事をしてその結果、ご褒美として利益が出る。利益が出ることで事業が長続きする。利益の確保は事業を永続させるための手段である。目的と手段を取り違えてはいけない」
とまず福祉関係者に教えるそうだ。福祉の世界では利益など考えたことがない人も多いらしい。
小倉氏は障碍者を最低賃金以下で働かせているのを「搾取だ」と批判する。
顧客が望むサービスを考え、儲かるしくみをつくることは、どの世界でも共通との認識がある。

ヤマト運輸は郵便局が小包を業務独占することに果敢と挑んだ。今で言うとNTTに挑むソフトバンクの孫さんのようなものだろう。
「宅急便」や「クール宅急便」には起業家の魂がこもっているのかもしれない。

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