
山本眞一氏の監修による放送大学大学院のテキスト。
放送大学ではこの講座をラジオで放送している。いまどき講義をラジオでか、とも思うが、誰でもスカパーから無料で聴ける。薄いテキストだが、聴いてみるとテキスト以上のことは何も話されない。これが大学院の授業に使われているのかと思うと???だ。
まあ、大学関係者でなければ珍しいことばかりなので、特殊領域のマネジメントとして専門性があるということなのだろう。
でもあらためて大学のマネジメントをテキストとして読むと、本当に未成熟な分野だと思う。入門書でもせめてドラッカーの『マネジメント エッシェンシャル版』くらいの内容はほしい。
教育や医療という領域は国家の法的規制の問題や中小規模の組織が多いという性格から前近代的経営システムが温存されているという特性がある。マネジメントという考え方が浸透していない未開拓の組織が多いのだろう。
ドイツを初めとするヨーロッパの大学を起源とする学問の自由と大学の自治の思想からくるアカデミズム至上主義や教員による同僚支配の考え方。マネジメントに未熟な特定の学問領域の学者がマネジメントに責任をもつことになる組織の矛盾。この業界に特有のこういう問題はよくわかるが、それを解決するための基本的なフレームワークくらいは提示してほしい。
大学のマネジメントといってもこの本の内容は、大学マネジメントの社会学的研究という程度のものだ。
放送大学ではこの講座をラジオで放送している。いまどき講義をラジオでか、とも思うが、誰でもスカパーから無料で聴ける。薄いテキストだが、聴いてみるとテキスト以上のことは何も話されない。これが大学院の授業に使われているのかと思うと???だ。
まあ、大学関係者でなければ珍しいことばかりなので、特殊領域のマネジメントとして専門性があるということなのだろう。
でもあらためて大学のマネジメントをテキストとして読むと、本当に未成熟な分野だと思う。入門書でもせめてドラッカーの『マネジメント エッシェンシャル版』くらいの内容はほしい。
教育や医療という領域は国家の法的規制の問題や中小規模の組織が多いという性格から前近代的経営システムが温存されているという特性がある。マネジメントという考え方が浸透していない未開拓の組織が多いのだろう。
ドイツを初めとするヨーロッパの大学を起源とする学問の自由と大学の自治の思想からくるアカデミズム至上主義や教員による同僚支配の考え方。マネジメントに未熟な特定の学問領域の学者がマネジメントに責任をもつことになる組織の矛盾。この業界に特有のこういう問題はよくわかるが、それを解決するための基本的なフレームワークくらいは提示してほしい。
大学のマネジメントといってもこの本の内容は、大学マネジメントの社会学的研究という程度のものだ。