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『スター・ウォーズ/フォースの覚醒』

2016-08-14 18:35:27 | シネマ・テレビ
監督:J.J.エイブラムス
出演:デイジー・リドリー、ジョン・ボイエガ、ハリソン・フォード
制作:2015年アメリカ
時間:136分

スター・ウォーズの同窓会版って感じ。ハリソンフォードも懐かしい。
この映画からSFやSFXやいろんなキャラクター作りなんかも発展していった。
完成度は高い。

映画『日本のいちばん長い日』

2016-08-14 18:35:27 | シネマ・テレビ
監督: 原田眞人
俳優: 役所広司, 本木雅弘, 松坂桃李
2015年日本
時間:140分

映画としての出来はともかく、日本史の記憶すべき1日を描いた作品としては重厚感がある。
阿南陸軍大臣の自刃は陸軍の暴走を抑えるためであった。
昭和天皇の聖断というのはホントにあんなふうに美しく行われたのかどうかはわからない。
けれど一度始めた戦争を終わらせるには、やはり天皇の玉音放送が必要だったのだと思う。

本多勝一『事実とは何か』朝日文庫

2015-11-09 08:26:22 | 広報・ジャーナリズム
たぶん、30年ぶりくらいに読んだ。
いつも気になっていたテーマ。
文庫になったのは1984年だ。
このなかの「事実とは何か」というエッセイが書かれたのは1968年となっている。
50年も前の文章なんだ。
でも書かれていることは今読んでも頷ける。

絶対的事実というものは存在しない。
主観的事実こそ本当の事実である。

私たちは表現するときにすべての事実から選択する。
E=H=カーの言った「歴史的意味という点から見た選択の過程」
ここで「歴史的意味」を「報道」に変えてもよい。
報道という点から見た意味ある事実の選択をする。
その事実により読者に筆者の主張を伝える。
このときに「米帝国主義者どもは・・・」という表現を使うと説得力は逆に弱まる。
主観的事実を選ぶ目を支えるものは記者の世界観。

「ジャーナリストは、支配される側に立つ主観的事実をえぐり出すこと、極論すれば、
ほとんどそれのみが本来の仕事だといえるかもしれません」

報道における事実と表現とは

表現の目標を「正確な全体的事実」としての本質におくと、次の式になる。

部分的事実 + 想像 = 本質

報道は、部分的事実と想像がはっきり分けられる。
小説はこれらが混然一体となっている。

しかし、表現の手法に進化はあったとしても、客観的事実などないというのは、今も昔も、これからも同じだろう。

本多氏はベトナム戦争に従軍し、アメリカ側、解放戦線側のどちらも取材した。
「ジャーナリストは支配される側に立つ」というのは、そこから得た事実に対する考えなのだろう。
旧日本軍に従軍した記者に会うと、「戦場の村」について「戦争とはそんなものだ」という感想を述べる人が多かったとか。
最前線で兵士が殺し合う戦争の場面を見たとしても、アメリカ軍の従軍記者としての視点でその場面を見るのと、解放戦線の側で取材するのでは違う。侵略戦争には侵略する側とされる側しかしない。その取材をするということは、自ずからどちらかの視点になるという。
ジャーナリストの本来の仕事について、本多氏が支配される側に立つ主観的事実をえぐり出すこと、と言い切るのはそういう時代的な背景もあるのだろう。
ハルバースタムの著書をアメリカ側としての限界を指摘しながら、アメリカの権力を批判するジャーナリズムとしてもその姿勢を高く評価する。
おそらくこれは第4の権力としてのメディアの役割を自覚しているからだろう。

柳澤協二『亡国の集団的自衛権』集英社新書

2015-10-27 22:11:02 | 政治

この本で日本の軍事のあり方、抑止力、周辺諸国との歴史認識問題などの疑問が氷解した。
著者は自衛隊に入庁し、防衛庁の中枢でイラク派遣にも関わっている。イラクで誰も殺さなかったことを誇りに思っている。イラクで自衛隊の犠牲者を出す覚悟はなかったとも書いている。ひ弱な防衛庁幹部ともいえる。
戦わずして勝つ。本当の意味がわかったように思う。
抑止力には、報復的抑止力(やられたらやりかえす本土破壊よる抑止)、拒否的抑止力(これ以上は攻めさせないという局地戦争を想定する抑止)という考え方がある。
日本の抑止力を考える上で、米軍との同盟、米軍基地の存在、自衛隊の役割はどうあるべきかを考える必要がある。
防衛庁OBでも尊敬できる人はいるんだ。本当は自衛隊や軍隊の隊員が尊敬される、そんな国にしないといけない。70年間戦争をしなかった日本はそんな国になる資格がある。そう思った。

佐藤優『知性とは何か』祥伝社新書

2015-10-26 08:44:56 | 哲学・宗教

反知性主義とは、実証性や客観性を軽視もしくは無視して、自分が欲するように世界を理解する態度と佐藤優氏は定義する。

反知性主義者は、新しい知見や他者との関係性を直視しながら自身と世界を見直していく作業を拒み、「自分に都合のよい物語」の中で生活している。こういう反知性主義者が問題を引き起こすのは、その物語を使うものがときに「他者への何らかの行動を強要する」からだ。
反知性主義者を啓蒙によって転向させることは困難だ。知性の力によって、反知性主義者を包囲していくというのが、佐藤優氏の考える方策だという。
いつものようにいくつかお勧めの本の紹介もある。
反知性主義について、本を書こうという着想を佐藤氏が得たのは、麻生財務大臣が「憲法改正はナチスの手口に学べ」のような発言をしたニュースかららしい。その言葉から世の中の危ない思考を感じ取って、この本の構成を考えたのだから知の怪物ははやりすごい。
ISISから安保法制、辺野古という時事問題。マルクス、ピケティ、宇野弘蔵、柄谷行人とその論ずる対象は幅広い。

佐藤氏は自ら反知性主義に陥らない方法として、三つのことを勧めている。
自分を取り巻く社会的状況を言語化すること
他人の気持ちになって考えること
話し言葉でなく、書き言葉思考を身につけること

歴史修正主義、在日外国人排外主義が広がる今の世の中で参考になる一冊だ。

増田寛也・冨山和彦『地方消滅 創生戦略篇』中公新書

2015-10-23 08:18:00 | 政治
G型、L型の経済って言い得て妙。
ベストセラーのドッキング。
けっこうおもしろい。

アメリカの大学で生涯学習の拠点になっている例を冨山氏が紹介している。こういうのが、文部科学省の政策になったりする。

安田浩一『ヘイトスピーチ』文春新書

2015-10-22 23:42:20 | 政治
世の中には理解できないことが多い。
ヘイトスピーチという人種、民族差別の表現行動がどうして堂々と行われるようになったのかもそのひとつ。
この本を読むとおぼろ気ながら、その構造がわかる。
ネットの普及で不確かな情報を信じてしまうこと(在日特権など)、テレビで報道される衝撃的な事件を排外主義と結びつけてとらえる(拉致と北朝鮮、サッカーW杯での日韓対決と韓国、ISの日本人殺害とイスラム教徒)、不安や恐怖あるいは不満のはけ口として手っ取り早い行為であることなど。
差別する側に悪いことをしているという自覚がないのもこの問題の深刻なところ。
I have black friends.という差別主義者特有の言い回しがアメリカにもあるという。友達がいることで差別が無効化されるわけではない。
政治家や評論家の発言もヘイトスピーチを暗に後押ししているようだ。
安部首相はヘイトスピーチを繰り返す宮司の出版に推薦文を寄せ、竹田恒泰氏はテレビで「在特会のおかげで通名の在日特権があきらかになった」と発言する。謝罪も訂正もされない。
現在の法律では、刑法などの犯罪として捕まらない限り許される。
日本のヘイトスピーチは国連の人種差別撤廃委員会からも法整備などの勧告を受けている。
だが、今国会で審議されていた法案は採択見送りらしい。
法の対象があいまいで、憲法の表現の自由に抵触するということらしい。
こんなこと法律で取り締まるのは間違っているとも思うが、法的規制がないと暴走する世の中になってしまっているのも事実だ。

有田芳生『ヘイトスピーチとたたかう!』岩波書店

2015-10-21 08:43:37 | 政治

在特会のヘイトスピーチに対抗する勢力はカウンター勢力と呼ばれているらしい。
「レイシストをしばき隊」はツイッターで呼びかけて集まった有志。在特会の「お散歩」と呼ばれる無許可のいやがらせデモを体を張って阻止する。在特会とのいざこざで、ともに逮捕されたこともある。「プラカ隊」と呼ばれるプラカードを掲げる集団もいる。「お知らせ隊」は界隈にデモを知らせる部隊。ほかにも「ダンマク隊」という横断幕を掲げる部隊もある。
カウンター勢力への賛否はある。しかし、現実に在特会のデモのために新大久保で3割売り上げが減ったという商店主もいる。鶴橋では14歳の少女が「朝鮮人を虐殺したい」とスピーチするまでエスカレートした。この少女は在特会の会長の娘だったらしい。在特会の二世被害問題もあるのだろう。
いまだに法規制されないヘイトスピーチを野放しにしないために、カウンター勢力は在特会がやっているのと同じ方法で対抗するという集団だ。必要悪とみなすべきかどうかはわからない。だが、法を犯さないかぎり許容されるべきだろう。在特会のヘイトスピーチがなくなれば消える社会現象とも言える。
有田氏は国会議員としてヘイトスピーチ対策に取り組んでおり、この本は2011年から2013年までの記録になっている。民主党は先の国会にヘイトスピーチ禁止法案を提出した。しかし憲法の表現の自由との抵触が危惧され、継続審議になっている。
この本では、ドイツ、イギリス、オーストラリア、カナダなどのヘイトスピーチ禁止法も紹介されている。ドイツはナチズムによるユダヤ人迫害への反省、カナダとオーストラリアは多文化主義のもとでマイノリティの保護が必要という事情があった。イギリスも人種差別禁止を早くから取り組み、表現の自由も保護しながら法律での規制を行っている。移民の増加のもとでネオナチズムなど新右翼の台頭という世界的な事情も背景にある。
アメリカは表現の自由との問題で一旦各州で成立させた法案を廃止させた。しかしヘイトクラム法があり、人種差別を厳しく罰している。
日本は国連の人種差別撤廃委員会からもヘイトスピーチ規制の勧告を受けている。
表現の自由は大事だが、何らかの法整備が必要だろう。

柳澤協二『自衛隊の転機』NHK出版新書

2015-10-20 08:13:40 | 政治

NHKの日曜討論で元防衛官僚なのに安保法案に反対している人がいることを知った。
柳澤協二氏はテレビに映るだけで存在感がある。
この本で安保法案に反対する理由について、柳澤氏は語っている。
防衛官僚だったときには、キャリアの仕事は政策を決めること、それを実行するのは自衛隊員、騒音などで被害を被るのは基地の住民、という役割分担があると決めてかかっていた。自衛隊員や住民の立場になって考えることは組織人として自分の仕事でないと思考停止していたという。引退してわがことのように考えて今は発言しているとのこと。
元陸軍幕僚の冨澤氏、元国連PKO幹部の伊勢崎氏とともに鋭い問題点をこの本で提示している。
しかし、憲法をどう変えるか、PKOの派遣をどうするかで、この三人の見解は異なる。
柳澤氏はあえてどうすべきかは言わない。
それは優柔不断というより、自分の発言の重さを自覚しているからかもしれない。国を守ることも四つの目の国民の義務にすべき、憲法で自衛隊を位置付けるべき、軍法を設置すべきという一方で、一滴の血も流さなかった自衛隊のブランドを守るべきとも言う。日本は世界で今は何もしなくていいいとも。
国民一人一人が自分のこととして考えてほしいと思っているようだ。

一坂太郎『吉田松陰とその家族-兄を信じた妹たち』中公新書)

2015-08-17 15:21:12 | 歴史
この本を読むとNHKの大河ドラマが時代考証に基づいて史実に忠実に作られているように思う。
もちろん、昔、この時代考証に関わった研究者に聞くと、文書などがあるものについては忠実に作るが、
何もないところについてはフィクションとして結構大胆に台詞なんかもつくっているようだ。
当たり前と言えば当たり前だ。あくまでドラマだ。
今でもテロリストと呼ばれる松蔭だが、頭がよくて誰よりも熱い人だったんだと思う。
そうでなければ何の得にもならない行動にどうして付いていったり、教えに従ったりするものか。
ある意味、カルト教団の教祖のように思われていたのかもしれない。
『花燃ゆ』の主人公である妹の文の器量がよくなかったとのも事実のようだ。でも二度もいい男と結婚している。
文もまた人を惹きつける魅力があったのかもしれない。
歴史は細部も不思議なことで彩られている。