長い年月が過ぎたこと、ふと感じた。
今日は長らく通った病院通院最終日。
無罪放免!というにはなってはいないが、
一応治療の終了ということの記念日となった。
私の体に異変が生じて婦人科で診て貰うと、
すぐに大きな病院で精密検査する予定が入れられ、
検査に行けば続々と異変が見つかる。
内科も胃が荒れている状態で、ガスターを処方てもらい、
胃カメラものんだ。
相当ガタがきていたようだ。
当時、息子は幼稚園児年長組。
お弁当を持って歩いて通っていた。
夫に息子を託すには厳しい状況。
私は幼稚園で、役員の長も承っていたから、
責任も重大。
こういうときの頼りは母だ。
百人力。本当にありがたかった。
北海道に行く予定をキャンセルしてもらい
急遽狭い団地に住み込みで手伝ってもらうことになった。
実家の父は、単身で頑張ってもらった。
これがまた気がかりな要因。
殿方の生活力のなさは、女性たちが甘やかしてきたせい、
なのだろうか?
でも、何とか協力してもらった。
あれよあれよと、入院生活が始まり、
息子は母と幼稚園に通い、周りのママ達や先生たちに
お世話になりながら、
毎日病院にやってくるのが日課となり、
夫も仕事帰りに覗きに来て、すべり出した。
運よく手術予定日もすんなり決まり
家族や、友人たちに見守ってもらって
無事終了。
な~んだ、私生きてるじゃないかと
術後のベッドで気がついた時最初に思った。
その後順調に回復し、
退院した次の日が幼稚園の運動会。
私は嬉しくて、息子とボール蹴飛ばして小さな
トラックを走る暴挙に。
みんなはあきれていたが、動けることが嬉しかった。
乳がんは、早く見つければなんということはない。
今の私が証明で、だからといって
大変なことはあまり覚えていない呑気さ。
生きていれさえすれば、なんとかなるものだ。
その後、放射線治療に一カ月通い、
また抗ガン剤点滴にも通った。
息子は無事に卒園し、小学校入学。
一年なんてあっという間だった。
その夏に引っ越しがあり、息子は転校。
環境の変化は彼の気持ちをざわつかせたことだろう。
それでも何とかやってこれるものだ。
いろんなことが私の体にたまり、悲鳴を上げていたのだ。
馬鹿みたいに頑張りすぎると体は声にならないから、
病気になって教えてくれるのだ。
気がつけば、無理なことをやり遂げる無茶が好きだった。
そんな事をして体を壊したら何にもならない、
そういうことを体験した。
以来、頑張らないことにした。
無理をしないことにした。
人に甘えること、頼ることも大事だと思った。
月に一度、ホルモン注射をするために
通った病院は
今日の領収書には次回の予約はありません。
と印字されていた。
次回はない。
この解放感は何とも言えない。
感無量という言葉が近いだろうか。
長年主治医の先生には同い年の心やすさで
大変助けて貰った。
あっという間の幕引き。
あっけらかんとしてしまって、
もうここに通わなくてもいいのか。
なんだか寂しいじゃないか。
不思議とそんな愛着さえ湧いてくる。
朝、あまりものを言わない夫も、
今日で最後なのというと、
よかったね。と一言。
両親もほっとしたことだろうし、
息子も安心してくれるだろう。
今日は中学2年となった息子と二人、小さなお祝い。
ケーキを食べることにした。
夫とはまた別の日に。
あなたのために、まだまだ母は生きていなければならない。
生きる力を貰っているのは
この未熟な息子からなのだな、と思ってもみたり。
人生何が起こるかワカラナイ。
今を大切にすることの重要性は病気が私に教えてくれたこと。
あれから、8年が過ぎたのだ。
命あることに感謝。
そういう一日となった。
ありがとう。みんな。
今日は長らく通った病院通院最終日。
無罪放免!というにはなってはいないが、
一応治療の終了ということの記念日となった。
私の体に異変が生じて婦人科で診て貰うと、
すぐに大きな病院で精密検査する予定が入れられ、
検査に行けば続々と異変が見つかる。
内科も胃が荒れている状態で、ガスターを処方てもらい、
胃カメラものんだ。
相当ガタがきていたようだ。
当時、息子は幼稚園児年長組。
お弁当を持って歩いて通っていた。
夫に息子を託すには厳しい状況。
私は幼稚園で、役員の長も承っていたから、
責任も重大。
こういうときの頼りは母だ。
百人力。本当にありがたかった。
北海道に行く予定をキャンセルしてもらい
急遽狭い団地に住み込みで手伝ってもらうことになった。
実家の父は、単身で頑張ってもらった。
これがまた気がかりな要因。
殿方の生活力のなさは、女性たちが甘やかしてきたせい、
なのだろうか?
でも、何とか協力してもらった。
あれよあれよと、入院生活が始まり、
息子は母と幼稚園に通い、周りのママ達や先生たちに
お世話になりながら、
毎日病院にやってくるのが日課となり、
夫も仕事帰りに覗きに来て、すべり出した。
運よく手術予定日もすんなり決まり
家族や、友人たちに見守ってもらって
無事終了。
な~んだ、私生きてるじゃないかと
術後のベッドで気がついた時最初に思った。
その後順調に回復し、
退院した次の日が幼稚園の運動会。
私は嬉しくて、息子とボール蹴飛ばして小さな
トラックを走る暴挙に。
みんなはあきれていたが、動けることが嬉しかった。
乳がんは、早く見つければなんということはない。
今の私が証明で、だからといって
大変なことはあまり覚えていない呑気さ。
生きていれさえすれば、なんとかなるものだ。
その後、放射線治療に一カ月通い、
また抗ガン剤点滴にも通った。
息子は無事に卒園し、小学校入学。
一年なんてあっという間だった。
その夏に引っ越しがあり、息子は転校。
環境の変化は彼の気持ちをざわつかせたことだろう。
それでも何とかやってこれるものだ。
いろんなことが私の体にたまり、悲鳴を上げていたのだ。
馬鹿みたいに頑張りすぎると体は声にならないから、
病気になって教えてくれるのだ。
気がつけば、無理なことをやり遂げる無茶が好きだった。
そんな事をして体を壊したら何にもならない、
そういうことを体験した。
以来、頑張らないことにした。
無理をしないことにした。
人に甘えること、頼ることも大事だと思った。
月に一度、ホルモン注射をするために
通った病院は
今日の領収書には次回の予約はありません。
と印字されていた。
次回はない。
この解放感は何とも言えない。
感無量という言葉が近いだろうか。
長年主治医の先生には同い年の心やすさで
大変助けて貰った。
あっという間の幕引き。
あっけらかんとしてしまって、
もうここに通わなくてもいいのか。
なんだか寂しいじゃないか。
不思議とそんな愛着さえ湧いてくる。
朝、あまりものを言わない夫も、
今日で最後なのというと、
よかったね。と一言。
両親もほっとしたことだろうし、
息子も安心してくれるだろう。
今日は中学2年となった息子と二人、小さなお祝い。
ケーキを食べることにした。
夫とはまた別の日に。
あなたのために、まだまだ母は生きていなければならない。
生きる力を貰っているのは
この未熟な息子からなのだな、と思ってもみたり。
人生何が起こるかワカラナイ。
今を大切にすることの重要性は病気が私に教えてくれたこと。
あれから、8年が過ぎたのだ。
命あることに感謝。
そういう一日となった。
ありがとう。みんな。
人生の先達からの大切なお話だと思いながら読ませてもらいました。
まずは、長らくお疲れ様でした。
そして「おめでとうございます」と申し上げます。
色んなことを考えさせられました。
読ませてもらえてよかったと思っています。
僕たちは、日常の中でそんな簡単なことも直ぐに忘れてしまいます。
五体満足であることに感謝。
健康であることに感謝。
そして、命があることに感謝です。
全快のお祝いを勝手にさせて下さいね。
月を眺めながら、一杯やりますか。
あべまつさま。
ご家族のみなさま。
本当におめでとうございます。
早速のお祝いコメントに嬉しく感謝、感謝です。
自分の病気の事を書くのはどうかと思いましたが、今日は特別だと思って書きました。
長かったですよ、8年。
でも、こうしていろんな方たちとアートのお話などさせていただけるようになって、
どんなに心が喜んでいることでしょう。
遊行さんも体を労わること大切にして下さいましね。ありがとう~
いつも温かな言葉をありがとうございます。
生きていると本当に色んなことが降りかかってきますね。
なんとかやっていけるものだと思うのも人生で、最近ようやく力が抜けてきたように思っています。
こうして励まして下さったりするつながりができるのも今の世の中の恩恵です。
kenさんご家族にも健やかな日々が続きますように。お祝いありがとう~!
おめでとうございます。
8年とは長かったですね。
私も同病で、あべまつさんのブログを
発見したときは、とても嬉しくコメントした
こと覚えています。以来ずっと病気の先輩?
としても、絵画鑑賞の先輩としても。。。
ありがとうございました。
手術のあとの目覚めのときの実感、思い出しました。
頑張らないで生きていきしょう!
(パソコン修理1日延びたので、よかった。)
私は術後まる3年、「げんきだね~」って
お医者さんに言われて、変な気持ち、
でも素直に喜んでいます。
歳をとれるということは、有難いことなのですね。
当たり前の、大切なことを教えて頂きました。
本当におめでとうございます。
寡黙なご主人様の「よかったね」の一言が、心を打ちました。
今日の小春日和のような穏やかな日々が、あべまつ家に続きますように…
頑張りすぎないように
自分をちゃんと見つめていきたいと
改めて感じる事ができました。
とてもよいお話を
本当にありがとうございます。
そうそう、すぴかさんもご同病ですもんね!
ちょっと私が先に経験したというだけで、先輩とはお恥ずかしい限り。
アートも好なこと書き連ねている記事にいつも励ましのお言葉を頂戴し、感謝しています!
時々病院でなぜ私がここにいるのか不思議な気持ちになったこともありました。
心身に負荷をかけず、のんびりやることの大切さを体を張って教えてもらいました。
すぴかさんも治療卒業に向かっているはずです!お祝いメッセージありがとうございます☆
自分の病気のことをブログに書くのはいかがなものかと思いましたが、
8年の時と無事終了を記念にしました。
お祝いメッセージ、ありがとうございます。
一人の体じゃなく、命を頂いていると思って、
大切にすること、教わりました。
もかさんからの温かなコメントには、お人柄がにじんでいます。
口下手で不器用な夫は、まぁこれからもずっとあんな感じでしょうね~笑
もかさんのお宅もおしあわせに~☆
子育て中は本当に大変なことが突然押し寄せてきますね。親を試されているようでもあったり・・・
聡明で活発なご子息との日々、ぜひぜひ楽しんでいい時間をお過ごしくださいね。
そしてママご自身にもご褒美沢山してくださいね。あっという間に離れていきますから。
お礼を言って頂けるなんて!!
こちらこそありがとうございます。