先週、江戸東京博物館で、北斎展を見てきたばかりだけれど、
ギメの浮世絵の状態のすばらしさを前期で見てしまったので、
終わってしまう前に、是非もう一度この目で確かめに行きたくなった。
地下鉄の出口から程なく、路地に折れて入ってみると、
会場から、はみ出した行列が見えてきた。
やはり、宣伝力の強さか、純粋に人気も高いのだろう。
しかし、このくらい待つことくらい、何ともない。
そのくらいこの展覧会の意義は大きいのではないかと思った。
パリに行って、
本物のギメ美術館を訪れ、
外人鑑賞者の中に入って、すばらしいでしょ、日本って。そう言いに行きたい。
今回は特に、北斎が世界中で抜きんでた絵師、絵描き、
アーティストであることをこれでもかと、教えてもらった。
とんでもない人だったのだ。
そう思ったのは、
「朝顔に蛙」![](https://blogimg.goo.ne.jp/img_emoji/hikari_blue.gif)
![](https://blogimg.goo.ne.jp/img_emoji/hikari_blue.gif)
グレー調の朝顔が咲き誇っているそ花の中に、同調した色の蛙が身を潜めているのだ。構図といい、色使いといい、蛙の隠し方といい、まったくもって、すばらしい。
あのギンギラギンの錦絵を描きながら、富士山と、龍を愛し、風景に人を入れ込み、美人画にもしっとりした空気を写してきた北斎の花鳥図。
これには、ほとほと参りました。
今年の朝顔市のてぬぐい柄は、これにして欲しい~~!!!
いいですか、これは、ギメがお持ちなのです。
これをいいと思ってくれた人に本当に、感謝申し上げます。![](https://blogimg.goo.ne.jp/img_emoji/dogeza.gif)
館内は、大勢の人を動かすことにも慣れた感があって、
スムーズに移動できた。
まずは2階に上がって、壁側のショーケースを一巡し、
もう一回内側のケースを鑑賞する。
後期となって、写楽は一階に移動したようだ。
勝川春章の二人並ぶ相撲絵がなかなかいい男振りだ。
有名な雷電もいた。これは春英のもの。
美人図は、歌麿が凄い。
ほつれ毛のなんとも色っぽいこと。
美人は、彼に任せておこう。
所々に「極」印があり、検閲されたことがわかる。![](https://blogimg.goo.ne.jp/img_emoji/hand_goo.gif)
江戸時代後期に幕府のお達しで、正しい浮世絵にこの改印が押されないと、
だめだったらしい。
あんまり、お下品はいけないことになったのだ。
つまらないことは、昔もあったのだなぁ、と、同情。
のぞき込めるショーケースに不思議なタッチの絵を発見。
昇亭北寿(しょうてい ほくじゅ) 「東都両国之風景」
別冊太陽の「浮世絵師列伝」によると、
北斎の弟子で、洋風版画に影響を受け、独自の版画に挑戦した絵師である。
陰影法から無関係なほどに、モザイク状に色を組み合わせる手法が印象的である。
などなど、不思議なことが書かれている。
色数も少なく、マットで、しかもパッチワーク風なモザイク模様が不思議だった。
こんな絵師もいたのだ。
渓斎栄泉のおどろおどろしい鯉図も嬉しかった。
北斎の団扇図、「雉子と蛇」もいい感じに危なかった。
こういう妖怪じみた絵が嬉しくなるのだ。
一階に下りて写楽の役者絵、北斎の風景画、朝顔!!
百合!!![](https://blogimg.goo.ne.jp/img_emoji/cherry_red.gif)
広重の花鳥図、道中もの、などなど、たっぷり楽しんだ。
図録、悩みました。
でも、都路華香の図録を買う予定だったので、
今日のところはガマンすることにした。
きっと、会期が終わっても、販売するに決まっているし。![](https://blogimg.goo.ne.jp/img_emoji/book.gif)
今回は、地下に潜らずに、退散した。
時間が押していたから、次!近美に移動!!だったのだ。![](https://blogimg.goo.ne.jp/img_emoji/cars_train.gif)
![](https://blogimg.goo.ne.jp/img_emoji/cars_train.gif)
さても楽しいすばらしい浮世絵の姿。![](https://blogimg.goo.ne.jp/img_emoji/face_ang.gif)
ギメに残された、日本の極上の浮世絵がここ、生まれた日本で、
こんなに沢山状態のいいままで、拝見できたこと。
江戸の人々が権力や権威とは別世界で、日常を如何に楽しんでいたか。
現代の私達、日常をどのくらい楽しんで、遊んでいますか?
庶民の遊ぶ力、ものを作る力、あなどっちゃぁ、いけません。
こうなりゃ、とことん遊ぶことに致しましょう。
遊ぶためにこそ、毎日があるんです。
そう、心に刻んだのでした。
ギメの浮世絵の状態のすばらしさを前期で見てしまったので、
終わってしまう前に、是非もう一度この目で確かめに行きたくなった。
地下鉄の出口から程なく、路地に折れて入ってみると、
会場から、はみ出した行列が見えてきた。
やはり、宣伝力の強さか、純粋に人気も高いのだろう。
しかし、このくらい待つことくらい、何ともない。
そのくらいこの展覧会の意義は大きいのではないかと思った。
パリに行って、
本物のギメ美術館を訪れ、
外人鑑賞者の中に入って、すばらしいでしょ、日本って。そう言いに行きたい。
今回は特に、北斎が世界中で抜きんでた絵師、絵描き、
アーティストであることをこれでもかと、教えてもらった。
とんでもない人だったのだ。
そう思ったのは、
「朝顔に蛙」
![](https://blogimg.goo.ne.jp/img_emoji/hikari_blue.gif)
![](https://blogimg.goo.ne.jp/img_emoji/hikari_blue.gif)
グレー調の朝顔が咲き誇っているそ花の中に、同調した色の蛙が身を潜めているのだ。構図といい、色使いといい、蛙の隠し方といい、まったくもって、すばらしい。
あのギンギラギンの錦絵を描きながら、富士山と、龍を愛し、風景に人を入れ込み、美人画にもしっとりした空気を写してきた北斎の花鳥図。
これには、ほとほと参りました。
今年の朝顔市のてぬぐい柄は、これにして欲しい~~!!!
いいですか、これは、ギメがお持ちなのです。
これをいいと思ってくれた人に本当に、感謝申し上げます。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/img_emoji/dogeza.gif)
館内は、大勢の人を動かすことにも慣れた感があって、
スムーズに移動できた。
まずは2階に上がって、壁側のショーケースを一巡し、
もう一回内側のケースを鑑賞する。
後期となって、写楽は一階に移動したようだ。
勝川春章の二人並ぶ相撲絵がなかなかいい男振りだ。
有名な雷電もいた。これは春英のもの。
美人図は、歌麿が凄い。
ほつれ毛のなんとも色っぽいこと。
美人は、彼に任せておこう。
所々に「極」印があり、検閲されたことがわかる。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/img_emoji/hand_goo.gif)
江戸時代後期に幕府のお達しで、正しい浮世絵にこの改印が押されないと、
だめだったらしい。
あんまり、お下品はいけないことになったのだ。
つまらないことは、昔もあったのだなぁ、と、同情。
のぞき込めるショーケースに不思議なタッチの絵を発見。
昇亭北寿(しょうてい ほくじゅ) 「東都両国之風景」
別冊太陽の「浮世絵師列伝」によると、
北斎の弟子で、洋風版画に影響を受け、独自の版画に挑戦した絵師である。
陰影法から無関係なほどに、モザイク状に色を組み合わせる手法が印象的である。
などなど、不思議なことが書かれている。
色数も少なく、マットで、しかもパッチワーク風なモザイク模様が不思議だった。
こんな絵師もいたのだ。
渓斎栄泉のおどろおどろしい鯉図も嬉しかった。
北斎の団扇図、「雉子と蛇」もいい感じに危なかった。
こういう妖怪じみた絵が嬉しくなるのだ。
一階に下りて写楽の役者絵、北斎の風景画、朝顔!!
![](https://blogimg.goo.ne.jp/img_emoji/cherry_blue.gif)
![](https://blogimg.goo.ne.jp/img_emoji/cherry_red.gif)
広重の花鳥図、道中もの、などなど、たっぷり楽しんだ。
図録、悩みました。
でも、都路華香の図録を買う予定だったので、
今日のところはガマンすることにした。
きっと、会期が終わっても、販売するに決まっているし。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/img_emoji/book.gif)
今回は、地下に潜らずに、退散した。
時間が押していたから、次!近美に移動!!だったのだ。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/img_emoji/cars_train.gif)
![](https://blogimg.goo.ne.jp/img_emoji/cars_train.gif)
さても楽しいすばらしい浮世絵の姿。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/img_emoji/face_ang.gif)
ギメに残された、日本の極上の浮世絵がここ、生まれた日本で、
こんなに沢山状態のいいままで、拝見できたこと。
江戸の人々が権力や権威とは別世界で、日常を如何に楽しんでいたか。
現代の私達、日常をどのくらい楽しんで、遊んでいますか?
庶民の遊ぶ力、ものを作る力、あなどっちゃぁ、いけません。
こうなりゃ、とことん遊ぶことに致しましょう。
遊ぶためにこそ、毎日があるんです。
そう、心に刻んだのでした。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/img_emoji/hiyo_please.gif)
ギメ、まだまだ混んでいるのですね。混んでいるという噂を聞いて怖じ気づき、後期はまだ足を運べていないのですが…そろそろ覚悟を決めて出かけなくては。歌麿や写楽といった有名浮世絵師以外の作品にもなかなかに面白いモノがあるので、作家の発見も楽しみです。
> 庶民の遊ぶ力、ものを作る力、あなどっちゃぁ、いけません。
> こうなりゃ、とことん遊ぶことに致しましょう。
> 遊ぶためにこそ、毎日があるんです。
頼もしい言葉、ありがとうございます!私なんざぁ時間とお金と体力のある限り、道楽してますヨ。
この展覧会で浮世絵への感心が多いに高まり、
自分にとってのエポックとなりました。
春信、栄之、歌麿の描く女性像と
北斎、広重の風景画を中心に追いかけていこうと
思います。
そうそう、広重のあの白鷺の絵も忘れられません。
僕は明日にでもポンピドーの展覧会行ってみようかと思います。
チケット代金1500円がおしいのですがー。
乃木坂の駅直結なので家からは便利なのです。
後から、そちらにも伺いますね。
もっぱら、気の向くまま適当に美術探検している
浅学のおばさんですが、ヨロシクです。
歌舞伎に今週一幕でも行くべきかどうか、
悩んでいます。
やっぱり、ライブが命ですよね。
薄暗くって、人が少なくって、でも、ワクワクしてました。
墨田の北斎館オープンやら、色々パワフルに活動しているようで嬉しい限りです。
自分のいいところ、よその人に言ってもらって、ようやくわかってきたのかな。
写楽は、光が当たっていた方が、素敵に見えました。
雲英使いの所為でしょうね。
うきうきよえですものね。
楽しくって仕方ありません。
年間パスポートで、2000円位だったら、
美味しいですね。
1回目は、優待券で入りましたから、2回目は自腹で入った次第。充分見に行った甲斐はありましたよ~。
ポンピドーは、ゆっくり出来る時に体調も整えて、
ガッツリ行きたいです。感想、楽しみに致します。