あべまつ行脚

ひたすら美しいものに導かれ、心写りを仕舞う玉手箱

春の庭園解放  ・東京国立博物館

2007-04-14 13:03:42 | 遊山
さても、桜に弱い日本人。
それで良いのだと思ってしまう。
はらはらと風に身を任せて舞い散る様に
ただときめいてしまうのは抗えない。

東京博物館の前庭に素晴らしくも愛おしいしだれ桜があるのだが、
それは既に葉桜と変身してしまっていた。
それでも庭園内には、八重桜や、菊桜や、山桜系が今をときめかせていた。

鶯色のつややかな若葉が木々の純真を歌っている。
生まれたての、真新しい緑。
嬰児。
何という瑞々しさ。

東京博物館裏手の庭園には、茶室が何軒か建ち並び、
侘びた風情を醸し出している。
ツツジも蕾を順調に膨らませて、
山吹も黄色をこっそり披露していた。
博物館ニュースによると、
その庭園の奥にある応挙館の壁画複製制作が進み、
この秋に完成してお目見えするそうだ。
一度、ボランティアの応挙館茶会に参加してみるというのも
楽しいかもしれない。
来月は、20日(日曜日)にあるそうだ。

ここは、毎日何かのボランティアによるイベントが
開催されているので、
大いに活用することができる。
年間こちらに通い詰めて、お勉強すると、
カルチャーセンターよりずっとお手頃に、(年間パスポート4000円のみ)
かつ究極の本物が目の前にあって、
日本美術愛好家にとって、これ以上ない、絶好の場所といえる。

もっともっと活用しなくては。
ちょっと、鴉が傍若無人になりすぎていると事が、
問題になってきたけれど・・・

お弁当を、博物館敷地内のベンチで友人と食べていたら、
その鴉、すぐ我々のテーブルの横に来て、
おこぼれ頂こうという魂胆まるみえ。
すぐ側に来て、黒い羽根の体を寄せて、かぁ~かぁ~と鳴く。
私にそのお弁当ちょっと頂戴ってこと。
嘴のカツカツした音を聞いて、ぞっとした。
目が合えば、攻撃されても叶わないし、
毅然とおよびでない、と、冷たい空気を出す。
じきに諦め、違う場所のお弁当を物色し始めていた。

鴉よ、自分でエサは探そうよ。
人の持っているモンを頂戴はいかんよ。
こちらは、
タケノコご飯と、ちりめんじゃこのおにぎり、
ソーセージと卵焼き、(お弁当の必須メニュー)
梅干し、豆の煮付け、タケノコの煮付け、デザートにはグレープフルーツ。
お茶は、我が家で入れてきたレモンティ。
最高にグッド。
外食ランチにはこの雰囲気が味わえない。
お店の雰囲気や、給仕の人や、お客人達に気を配る必要もない。
待ち時間もない。
お気楽この上ない。
何しろ、経済的だし、好きなものが食べられる。
今回は、経費節減、交通費のみとなった。

お外でお弁当、これは遊山には欠かせないアイテム。
次回も近美あたりにこのお弁当遊山をしたいと
友人と語ってきた。
お弁当グッズにも楽しみが加わるのだ。

お天気の良い日に、お弁当持参美術館周り、お勧めです!

この庭園解放は、明日、15日まで。
次回は、秋まで閉園となって、
それまでは、平成館への廊下にあるラウンジで季節の移ろいが感じられます。
また、本館の1、2階の休憩場所から、覗く子事ができます。

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