前回のブログ記事、あお!ひーさんのギャラリー展に伺う前に
久しぶりに資生堂ギャラリーに行ってきました。
ここはとても洗練された、現代アートを紹介してくれる
お気に入りの場所です。
今回は9回目を迎えるshiseido art egg展
皮切りに川内理香子さんの展覧。
2月1日までの開催です。
のちに、飯嶋桃代 2/6~3/1
狩野哲郎 3/6~3/29
どんな新しい目と出会えるのか、楽しみです。
川内理香子さん、どんな方でしょう?
作品リストによると「食」にとても関心があるようで、
食べることによって生まれる様々な変換を
食品から、人体、動物、その関係性と伸びていきます。
展覧のタイトルが
「Go down the throat」(喉を通って)
とあるように、作家独特の感性を会場中のスケッチのような
軽みのあるドローイング作品群から伝わります。
会場展示はカメラOKでしたので、
ここにご紹介します。
そういえば、食べることは我意を満たすことばかりで
その奥の何かを考えてなどいなかったことに
気づかされるのでした。
コケティッシュなようで、シリアスな謎めいた雰囲気が
楽しめた展覧でした。
銀座お散歩の寄り道にうってつけの場所です。
また、資生堂の出版物、「花椿」毎回ステキな誌面つくりで
大変尊敬しています。
その中で、第32回「現代詩花椿賞」受賞作品
「祖さまの草の邑」(おやさまのくさのむら)
石牟礼道子さんの詩が2編掲載されていました。
わたくしさまの しゃれこうべ
さびしがりやの怨霊たち
なんという土の臭いのする、神々のいた頃の懐かしい自然と
その中で浮遊する魂を俯瞰する目の辛辣なこと、
魂との交歓に改めて言葉のちから存在感を感じさせてもらいました。
今後ますますのご活躍を願います。
花椿、ステキな雑誌です。
他、その日に歩いた銀座の景色を少しばかり。
今日は本当に風が冷たくて耳が痛くなりました。
古美術系が一番心動かされますが、現代にも惹かれるものがあれば辺り構わず見に行きたいと思います。
資生堂は母の時代から親しい存在です。花椿の意匠はヌーボー調だと思っていましたが、琳派がミックスされていたとは知りませんでした。ヌーボーの親は日本デザインだとすれば、もっともなことでしょうね~
上質な香りと詩的な美学が溢れていて芸術へのサポートも厚く変わらない魅力がある化粧品メーカーです。